>2についてなのですが、安定な制限酵素を調べる方法はございますでしょうか?
「安定な」という表現が私の意図にあっていたかどうか、ニュアンスが伝わったかどうかが自信ないのですが、
といあえず、酵素の安定性の目安としては、メーカーの資料に、反応条件で長時間インキュベートした場合の残存活性があると思うので、それが参考になります。ものによって、一晩インキュベートしても活性を保持するものもあれば、2時間程度のインキュベートでほとんど活性のなくなってしまうものもあります。
大量のDNAを消化するとき、酵素を節約したい時など、反応時間を伸ばすことで酵素量の不足を補うという手段がありますが、安定性の低い酵素には向きません。
それとは別に、cccに対して効きにくい制限酵素があります。ふつう、1 ug DNAに対して1 unitあれば1時間で完全消化できると見積もりますが、cccに対してはその数倍から数十倍の酵素量が必要なものもあります。これも、メーカーの資料をみればわかります。なるべくなら、そういう酵素を使わないように済むようにというのもデザインのポイントになります。
> 2.なるべくありふれた(安価、安定)の酵素を選ぶ。
あまりメジャーでない酵素は、高価だし、安定性(shelf life)や切れ味に癖のあるものが多いです。研究室であまりターンオーバーしない(使用期限までに使いきらなくてもったいない)、常備されていない(使おうとおもったらなかった)てことも起こりがちです。 |
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