目的タンパクと特異IgG、そのIgGとProteinGとの親和性(結合の強さ)は異なります。
従って、溶出液での挙動は異なります。
ベストの条件は、目的タンパクのみ溶出液で外れて、IgGとProteinGは外れない条件です。邪魔なIgGが溶出液に入らないわけですから。
実際にはそんなにうまくいかず、そのためIgGとProteinGを架橋してできるだけIgGの混入を減らす(それでもなかなか0にはならないですが)方法が開発されているぐらいです。
大過剰の抗原競合ペプチドで溶出するマイルドな方法もありますが、回収率は100%にはなりません。
溶出法はmethod本やネットや特許文章を探すといろいろ出てきますが、上述の理由により万能な方法はないです。数種類(尿素液、高濃度MgやpH4, 3, 2で順に溶出等)を試行錯誤してベターなものを採用するか、諦めて酸性液(pH2)のみで納得するかです。
pH5-6位の溶出液組成の国内特許があったと思います(使ったことはないです)。 |
|