スレを引っ越したのかい
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まず確認だが、PFAはソリッドでこれを水に溶かすとFormaldehyde (FA)になる。逆にいうとFAが重合したものがPFA。ok?
>免疫染色を目的とした細胞固定や組織固定でPFAを使用しているのですが、市販のものや冷蔵保存のものは失活しやすいため、
これはFA水溶液製品(formalin)のことであってPFAではないんじゃないか?
FA水溶液は失活しやすいから、という実にぼんやりした説明は正しくない。
・市販のFA水溶液(formalin)はFAの重合、不溶化を防ぐ安定剤としてMeOHを含むのが普通(特にMeOH-freeをうたっている製品を除く)。MeOHに対して感受性の抗原がしばしばあったりするので(例えば膜タンパク質はMeOHで脂質が溶けることで流出)、性質のよくわからない抗原に対する抗体染色ではformalinの使用は慎重であるべき。
・FA水溶液は保存中に容易に酸化してギ酸を生じる。ギ酸に感受性の物質は少なくなく、RNAなんかは切断されるおそれがある。RNA電気泳動でFA変性ゲルを使うけれど、市販のFA水溶液は開封時でもpH 5くらい、時間がたつとpH 3-4くらいになっていて適さない。イオン交換樹脂で脱イオンしてからつかったりする。
ちゃんとchemicalsや製品の特性を分かった上で判断するなら、FAを使おうがPFAを使おうが構うこっちゃない。果たして「失活しやすいから」レベルのあなたは? |
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