GPVI dimerとコラーゲンの結合におけるKd値が、一般的な抗原抗体反応のKd値のレンジより高い場合は、抗体を用いた免疫染色のようにはいかないかもしれません。コラーゲンよりも高いaffinityで結合する未知のリガンドが存在すれば、話は変わってきます。
コラーゲンと結合することがわかっているので、コラーゲンが豊富に存在する組織の切片を用いて、染色可能か見てみると良いのではないでしょうか? うまくいくなら、コラーゲン以外のリガンド探索のツールになり得る気もしますが、実際にはコラーゲンとの結合が染色のバックグラウンドになってしまうので、もう少し工夫が必要になるかもしれません。
コラーゲンは細胞外基質の主要成分ですが、新規リガンドの候補として細胞表面分子を想定する理由があるのでしょうか(ちょっと興味深いです)? コラーゲンとは異なる組織内分布パターンを示すリガンドの探索が目的であれば、コラーゲンによるバックグラウンドは問題にならないかもしれませんね。 |
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