エレクトロポレーション後に(レポーターアッセイ以外での)刺激応答性をみるため、ELISAによってサイトカイン産生量を測定したのですが、刺激によって増加するのが確認できました。
この結果からエレクトロポレーションが原因で細胞の活性が失われるといったことはないみたいです。
実験内容について書かせていただきます。
レポーターアッセイで見ているものはNF-kBの活性です。
マスト細胞は抗原刺激を行うと活性化してサイトカインを産生するといわれております。そして、このサイトカイン転写にNF-kBが(メインで?)関与していると言われております。そこで予備実験としてNF-kBの活性を測定するため、NF-kBの結合領域と下流にルシフェラーゼの遺伝子を繋げたレポーター遺伝子を用いてレポーターアッセイを行いました。
ボスの昔の実験では刺激によって未刺激の2倍ほど発光強度が上昇していたみたいです。しかし、自分でやってみると1.2倍上がるか否かといった程度で、有意さも見られないときがあります。
今回の結果を素直に受け止めるなら刺激によってNF-kBはあまり活性化せず、他の転写因子が活性化しているということになります。
また、p65を同時に導入することで、未刺激間で導入していないものよりも2倍ほど上昇しました。そのためレポーター遺伝子がおかしいかんじでもなさそうです。 |
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