小腸は、十二指腸から回腸末端まで、マウスでも結構長いですので、どこをサンプルするかで、多少変わるかもしれません。腸管の場合、腸上皮以外にも粘膜下層から固有筋層、漿膜と、雑多な細胞からできています。パイエル板のような、リンパ球の集まりも場所によっては混在します。サンプルによって構成細胞の比率が異なるならば、マーカー遺伝子発現パターンも変わるかもしれません。腸上皮細胞を分離して使ったりしてますでしょうか?
群平均で2倍程度の差(増幅効率に問題なければ)が見られるとの事ですが、その差が各種マーカーで一致して見られる(例えば、18Sが2倍の群では、GAPDHやactinも2倍になる)のか、マーカーによって挙動が異なるのか、によって解釈が変わるように思います。
一致しているなら、サンプリングに起因する可能性を考えますが、挙動が異なるなら群間での差を見ている可能性はどうでしょう? ノックアウトや長期薬剤刺激により、ハウスキーピング遺伝子であっても影響を受ける可能性はあるかもしれません。 |
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