Bio Technical フォーラム

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(無題) 削除/引用
No.7002-17 - 2018/06/18 (月) 15:30:37 - タンパク質初心者
すみません。誠に恐縮なのですがアゲさせていただきます。。。

(無題) 削除/引用
No.7002-16 - 2018/06/18 (月) 04:56:28 - タンパク質初心者
結果が出ました。

まず、通常通り、溶菌(1%Tx100、リゾチーム)後、可溶性画分にニッケルビーズを加え一晩転倒混和、その後、500mMイミダゾール+1%Tx100で溶出。→1%Tx100を溶出バッファーに加えた今回もいつも通り、きちんとモノが溶出されていました。

その後、GSHビーズを加えるわけですが、この時、500mM塩のものと、従来からの150mM塩存在下で4度、6時間プルダウンしてみました。

その後ビーズを洗浄し(洗浄バッファーにも1%Tx100添加)、25mMグルタチオン(pH8を確認しています)in 50 mM Trisで溶出しました。溶出も念のため4度で一晩溶出したものも検討しました。

その結果、

やはりグルタチオンでは1%ほどしか溶出されず(一晩25mMGSHとビーズを混和させても結果は一緒でした)、99%はビーズに残存(ビーズをSDSサンプルバッファーで処理しました)していました。

正直お手上げです...

おお先生に教えていただいた、グルタチオンでいちいち溶出せず、もう一旦結合させたら、それをアフィニティクロマト担体として使えば?とおっしゃっていただきましたが、しかし、ビーズをSDSサンプルバッファーでボイルをするとやはりその目的のバンド以外にもたくさんのバンドが認められる(CBB染色でです)ので、おお先生からいただいた案は難しいかと思いました。


うちのラボにはMBPタグの付いたベクターはありません。

タンパク質の組替えタンパク質を作る際、親和性をあげるタグをつけることは必須でしょうか?
GSTタグをつけた現時点でも1%ほどしか可溶性に来ていません。もしGSTタグを無くして、C末のヒスやフラッグタグを付けた場合、さらに可溶性に発現するタンパク質量は減るでしょうか?

どうかアドバイスをいただけますと幸いです。

(無題) 削除/引用
No.7002-15 - 2018/06/16 (土) 07:45:31 - タンパク質初心者
おお先生、

> こちらのほうが2回目のカラムにのせる前の前処理がいらないのでやりやすいので第一選択だと言うことです。もしこれがワークせず逆だとワークするならワークしない方を選ぶ理由はないでしょう。柔軟に考えるべきではないでしょうか?

おっしゃられる通りです。
グルタチオン溶出後にニッケルビーズに付ける際、前処理がいるとは知りませんでした...私は普通に溶出液にニッケルビーズを加えていたことがありますが、その際は問題なくいけました。

> これでもGSHビーズで詰まるようだったらあとあまりやれることがないかもしれないので違うストラテジーも考えておく必要があるかもしれない。

GST精製を先に、ニッケル精製をその次に行っていた場合、きちんとモノが取れていましたが、一段階目のGST精製ではデタージェントが入っているので、ひょっとしたら、イミダゾール溶出液にもデタージェントを追加し、GSHビーズを加えたら、もしかしたらうまくいくかもしれないな、と今思っています。

ただ、そうですね。違うストラテジーが必要そうです。
大腸菌での組み換えタンパク質はいつもGST融合でした。
GST融合な今でこそ可溶性画分はすくないのに、GSTタグを無くす(そしてN末にフラッグタグ等を追加する)と可溶性画分への発現はもう期待できないのではと想像します。。GSTタグがダメな場合、親水性を付与するGSTタグを無くすというよりは、他の親水性タグ(例えばMBP)に変えるというのが次のストラテジーなのでしょうか?

> もし同じ発現ベクターを使うのであれば、Anti-GST antibodyをこばれんとに支持体につけたビーズを用意するとか。

GST抗体を実は私、持っていますが、プルダウンに使う際に、そのGST抗体はネイティブなGST構造を認識しておかねばならないと思いますが、私がかなり調べた限りでは、ナイティブなGSTを認識する抗体は見つかりませんでした。

私の持つすべてのGST抗体はWBには使えます。

”抗GST抗体-アガロース”で調べると出て来ますので、もしかしたらあることはあるのかもですが...

(無題) 削除/引用
No.7002-14 - 2018/06/15 (金) 04:33:16 - おお
>ただGST精製を先にやるより、His精製を先にやるとここで伺ったので、それに準拠して今はHis精製を先に行なっています。

こちらのほうが2回目のカラムにのせる前の前処理がいらないのでやりやすいので第一選択だと言うことです。もしこれがワークせず逆だとワークするならワークしない方を選ぶ理由はないでしょう。柔軟に考えるべきではないでしょうか?

>ではお示しいただいたように0.5 M NaClを全てに加えることにします。あと、1% Triton X-100も忘れずに加えます。

これでもGSHビーズで詰まるようだったらあとあまりやれることがないかもしれないので違うストラテジーも考えておく必要があるかもしれない。

もし同じ発現ベクターを使うのであれば、Anti-GST antibodyをこばれんとに支持体につけたビーズを用意するとか。

(無題) 削除/引用
No.7002-13 - 2018/06/14 (木) 13:32:17 - タンパク質初心者
おお先生、本当にありがとうございます。。心から感謝しています。

>[Re:12] おおさんは書きました :
> ちなみにGSH beadsを最初に持ってきたら溶出できる?

GSH beadsを先に行ったことがあります。
その場合はすみません、beadsにベタベタついていたかまでは確認していませんが、ほぼ何も溶出されてきませんでした。もしかしたらbeadsに全く結合しないか、beadsに同様に凝集して結合しているのかもしれません。

次回確認してみます。
ただGST精製を先にやるより、His精製を先にやるとここで伺ったので、それに準拠して今はHis精製を先に行なっています。

>GSH beads上で詰まるのは結合した状態で蛋白の環境がかわり凝縮されるのでしょう。Niビーズ上では凝縮しないのは、両者のビーズ上で結合した状態での環境が必ずしも一緒でないからだと思います。

なるほど、そんなことありえるのですね・・奥が深いです。本当に。。

>塩濃度をあげるのは一つの選択肢だとは前に書かなかったっけ?ゲルへの単なる非特異な結合だったらそんなにゲルがつまらないかなぁと思うので、どうだろう塩濃度で解決するかな?ちょっと不安要素がありますが、やってみないとわからないとおもいます。

ではお示しいただいたように0.5 M NaClを全てに加えることにします。あと、1% Triton X-100も忘れずに加えます。

>CSH beadsに蛋白をつけた状態で、4度なら1週間たってもそんなにおかしくならないとおもいますけど、まれに徐々に構造が変化してあぐったりすることはあるかと思いますけど。界面活性剤(塩でもいいけど)を使った状態で吸着時にゲルが詰まってなかったら、簡単にWashをかけてそのまま保存すればいいとおもうけど。

そうなのですね・・・知らないことがたくさんです。


ぜひ明日、精製を行ってみます。
またアップデートさせていただきますので、どうかよろしくお願いいたします。

(無題) 削除/引用
No.7002-12 - 2018/06/14 (木) 12:03:14 - おお
ちなみにGSH beadsを最初に持ってきたら溶出できる?

(無題) 削除/引用
No.7002-11 - 2018/06/14 (木) 11:50:03 - おお
>イミダゾール存在下でも凝集するので、やはりそれ以外の可能性を考えています。

それではNiカラムから溶出したとき、や後に凝縮していない説明になってないでしょう。

GSH beads上で詰まるのは結合した状態で蛋白の環境がかわり凝縮されるのでしょう。Niビーズ上では凝縮しないのは、両者のビーズ上で結合した状態での環境が必ずしも一緒でないからだと思います。

塩濃度をあげるのは一つの選択肢だとは前に書かなかったっけ?ゲルへの単なる非特異な結合だったらそんなにゲルがつまらないかなぁと思うので、どうだろう塩濃度で解決するかな?ちょっと不安要素がありますが、やってみないとわからないとおもいます。

CSH beadsに蛋白をつけた状態で、4度なら1週間たってもそんなにおかしくならないとおもいますけど、まれに徐々に構造が変化してあぐったりすることはあるかと思いますけど。界面活性剤(塩でもいいけど)を使った状態で吸着時にゲルが詰まってなかったら、簡単にWashをかけてそのまま保存すればいいとおもうけど。

(無題) 削除/引用
No.7002-10 - 2018/06/14 (木) 11:17:54 - タンパク質初心者
AP先生、

N末にGST、C末にHis6タグが付いています。

このタンパク質を精製し終えたら、これを使って脳ライセートアフィニティ精製を行い、リガンドを同定したいです。

ニッケルビーズにはいろんな脳タンパク質が結合すると思われるので、できればGSTタグは残しておきたいというのが本音です。そして精製したタンパク質は機能(構造)を保持しておいてもらいたいです。

> GSTのアフィニティでビーズにくっついているのではなく、単に不溶化しているだけじゃないですか。

イミダゾールで溶出したものは澄んでおり、遠心してもペレットはできませんでしたので、単に不溶化しているのではないと想像しています。

印象としては、GSHビーズと混和すると、その親和性でビーズ表面に結合し、それがどんどん結合するとタンパク質が凝集しはじめているように考えられるんです。。

一月以上こんなことをしているので、N末にHis6だけでなくFLAGやV5, StrepTagIIを挿入した方がタンデム精製をしたいのであれば早いのではないかと思わずにはいられません。ただその場合にも凝集してしまう可能性はあるのでしょうが...

(無題) 削除/引用
No.7002-9 - 2018/06/14 (木) 11:06:38 - タンパク質初心者
中年先生、cDNA先生、

同じような経験をお持ちなのですね。
そうですね、、可溶化はマイルドな条件で行なっています。ソニケーションを最初のペレットをほぐすための10秒程度くらいはかけていますが、それ以外では行っていません。

同じようなコンストラクトが論文で報告されています。
封入体からリフォールドさせて精製されていますが、私のラボではそれがうまくいきませんでしたので、可溶性から採ろうとしています。SoluBL21を使うと確かに多くのタンパク質がBL21に比べ可溶性に来ました。

中年先生はその後、その問題をどうクリアされましたでしょうか?

リン酸バッファーの濃度は20mMです。

>150 mM以上のNaClを使い、500 mMぐらいでも普通です。単に基材に結合している可能性はないでしょうか。

0.5Mの塩を入れると非特異的な吸着が阻害できるのですね。確かに結合が切れそうです。
早速検討してみます。ありがとうございます。

(無題) 削除/引用
No.7002-8 - 2018/06/14 (木) 11:01:12 - 困ったさん。。
おお先生、

>なんかようりょうを得ないですね。
なんですべての過程でDetergent(Tritonなど)を加えていないんですか?

>たしかその蛋白でPull down用に使うとおっしゃっていたので、GSH beadsにつけた段階でようしゅつせずにPull downy用として使うというSuggestionもしたと思いますが?


イミダゾールで溶出した際には澄んだ溶液になっていますので、デタージェントが無くても可溶化されているものと考えています。

おお先生に以前のトピで0.5Mイミダゾールが凝集抑制剤として機能しているだけでは?とご指摘いただきましたが、GST精製する際にすでにGSHビーズにベタベタ付いて(おそらくビーズ表面で凝集して)おり、イミダゾール存在下でも凝集するので、やはりそれ以外の可能性を考えています。

私はタンパク質精製は初心者ですので、精製を行うのは2日かかります。
2日かかって、そこからライセートを加え、アフィニティ精製に持っていくのは中々大変でして、一度精製をやって、そこから日を変えてライセートの調製、プルダウンができればと思っていました。

そうですね...おお先生の言われるように、もうGSHビーズに付け、溶出はせずに一気にライセートを加える方向でやるべきなのかもしれません。。ぜひ前向きに検討させていただきます。ありがとうございます。

(無題) 削除/引用
No.7002-7 - 2018/06/14 (木) 10:52:29 - 困ったさん。。
取り急ぎ、これが以前のトピックです。

またこの書き込みを持って、以前の名前に変更させていただきます。

困ったさん。。→タンパク質初心者

http://www.kenkyuu2.net/cgi-biotech2012/biotechforum.cgi?mode=view;Code=6918

(無題) 削除/引用
No.7002-6 - 2018/06/14 (木) 10:15:37 - AP
GSTのアフィニティでビーズにくっついているのではなく、単に不溶化しているだけじゃないですか。

ダウンストリームの実験がわからないので言い切れませんが、どうしてもGSTのアフィニティ精製をしなければならないわけでもないのでしょう? たとえば、可溶性画分にトロンビンを入れたら、目的のタンパク質が特異的に不溶化して沈殿として単離精製できるんじゃないでしょうか。不溶性で取るのはいやかもしれませんが、この場合、タンパク質の性質としてどんな方法を使っても、不溶化は避けられないやつじゃないでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.7002-5 - 2018/06/14 (木) 09:31:19 - cDNA
前のリンクが欲しいですね。

書いてある通りのバッファーで本当にやっているとすると、塩濃度が低いのではないでしょうか。アフィニティーカラムはゲルの基材との水素結合を抑えるために150 mM以上のNaClを使い、500 mMぐらいでも普通です。単に基材に結合している可能性はないでしょうか。

最初のNiカラムでもリン酸バッファーの濃度が書いてありませんが、イミダゾールが500 mM必要なのはこれも塩濃度が低いからかもしれません。

(無題) 削除/引用
No.7002-4 - 2018/06/14 (木) 08:34:35 - おお
一月ほど前にも質問させてもらったというなら、せめておなじ名前を名のるか、昔の質問と回答の履歴が見れるようにリンクをはるぐらいはしてほしいものです。

(無題) 削除/引用
No.7002-3 - 2018/06/14 (木) 08:15:07 - 中年
前のトピックを読んでいないのですが、GST融合タンパク質がビーズから溶出されなくなった経験はあります。その時はもともと可溶性画分に来ている割合が2割程度だったので、GST部分以外はきちんとfoldingしていなくて、ビーズ上に濃縮されたことでアグリゲーションしたんだと思っていました。

ご自身の実験では可溶性に問題はないですか。一見solubleなfractionに来ていても、実は微細なアグリゲーションを作っていることもありますよ。

(無題) 削除/引用
No.7002-2 - 2018/06/14 (木) 08:07:37 - おお
なんかようりょうを得ないですね。
なんですべての過程でDetergent(Tritonなど)を加えていないんですか?

たしかその蛋白でPull down用に使うとおっしゃっていたので、GSH beadsにつけた段階でようしゅつせずにPull downy用として使うというSuggestionもしたと思いますが?

グルタチオンビーズから溶出されません(ごめんなさい) 削除/引用
No.7002-1 - 2018/06/14 (木) 07:36:22 - 困ったさん。。
いつもいつも勉強させていただいています。

一月ほど前にも質問させてもらったのですが、その時にご回答いただいた先生方、心より感謝申し上げます。

ただ、やはり未だに格闘しています。もう無理かもしれないというところまで来ていますが、少し考えていることがあり、それをみなさんにお聞きしてもらえたらと思い、トピを立てました。

**********************
菌株:SoluBL21
IPTG: 0.5 mM
Temperature: 30˚C
Time: 4 hrs
Media: M9 defined media
Volume: 1 L x 2
**********************
Freeze and thaw x1

50 ug/ml Lysozyme
+ 1% Triton X100
+ 40 ug/ml DNase
+ 1 mM PMSF
in 20 mM Na phosphate buffer (pH 7.5)

1 hr, ゆっくり震盪、その後20,000xg, 10 min spin後の上清を可溶性画分とした
**********************
0.5 ml Ni-beads
+ 20 mM Imidazole

4度で一晩ローテーション

20 mM Imidazole in phosphate bufferで洗浄後、500 mM Imidazole in phosphate bufferで溶出(5ml)
**********************
20 mM Tris-HCl (pH8@25˚C)を5ml加え(2倍に希釈。)、0.5 ml分のGSH beadsを加え、6時間、4度でローテーション。

1000xg, 2 minでビーズを落とし、上清をアスピレートで吸引除去(*この時、繊維のような紐のようなものが浮遊していることに気づきました。たぶんタンパク質だと思います...)

(A)←*一月前に相談させていただいた内容です。
冷PBSで3回ほどビーズを洗浄し、適量のPBSに懸濁させたビーズをオープンカラムに移し、25 mM GSH in 50 mM Tris (pH 8)で溶出を試みましたが、たんぱく質は溶出されず、ビーズをSDSサンプルバッファーで処理すると目的のタンパク質ががっつり検出されました。(GSHビーズから溶出されない)

(B)冷PBSで3回ほどビーズを洗浄し、10ユニットのトロンビンをPBSに加え入れ、室温で16時間ゆっくり回転させました。結果は、上清にGSTが切断された目的のものが検出されることを期待しましたが、極わずかしか認められず、ビーズ側でGSTのバンドとGSTから切断されたバンドが検出されました。(つまりビーズ上でトロンビン切断されているけれど、ビーズから遊離されませんでした...)
**********************

一体どうすればモノが得られるか、途方に暮れています。

ただ最近一つ気づいたことがあります。
私のタンパク質はシアル酸を認識するCタイプレクチンで、ある糖タンパク質(リガンド)を認識し、結合します。ただ最近になり、このCタイプレクチンはシス相互作用する報告がなされました。つまり、このCタイプ
レクチン同士で結合する、という報告がBIACOREの実験やカロリーメーターの実験などで証明されました。

そこで今考えていることは、GSHビーズ上で高濃度でタンパク質が集まるため、シス相互作用によりタンパク質凝集してしまったのではないか?と考えました。もしかしたら、GST精製の時点で遊離シアル酸を加えることでひょっとしたら上手に精製できるのではないか、凝集が抑えられるのではないかと考えました。

このようなことはうまくいくでしょうか?もし前例がありましたらシェアしていただけますと本当に嬉しいです...よろしくおねがいいたします。

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