マクロファージとの共培養により、その培養細胞の増殖がサポートされる事が分かっているのであれば、マクロファージ系の細胞株を放射線照射してフィーダーにする方が、簡単かもしれません。
脾臓を用いる場合、培養前に溶血処理することにより、赤血球はある程度除去できます。溶血後の脾臓細胞の8割はリンパ球で、培養プレートに付着しないので、培養翌日の洗浄により取り除く事ができます。かなり少ないとは思いますが、洗浄後に残った付着細胞が見られ、その一部は脾臓のマクロファージだと思います。個人的には、これがフィーダーとして機能するとは思えない(量が少ないので)のですが、やってみない事には、断定的なことは言えないですね。
マウスの初代培養でマクロファージを得る方法としては、腹腔の他に、骨髄細胞を用いる方法がよく知られています。骨髄細胞をサイトカインを含む培地で培養すると、前駆細胞から分化した、付着性のマクロファージを得る事ができます。脾臓より確実と思います。下記参照。
ttps://www.researchgate.net/post/What_is_the_best_protocol_to_obtain_Bone_Marrow_Derived_Macrophages_BMDM |
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