HEK293をTrizolによってトータルRNAを抽出し、Urea-PAGEで大体100, 120, 140, 180 basesの4箇所に位置するRNAをゲル精製しました(ゲル抽出後、DNaseI処理をしています)。
その後、上記4つのサンプル全てで、欲しいRNA特異的なプライマーで逆転写(RT)-PCRを行って存在の有無を確かめたところ、全領域のサンプルからPCR産物が増幅されました(例:180塩基程度のRNAが、100塩基領域のゲル断片RNAを用いて行ったRT-PCRから検出された)。
PCR 25サイクルが少し過剰すぎたのか、本命領域と別の領域とで、特にPCRバンド強度に差はない感じです(恐らく飽和)。
特に各RNAを厳密に精製したいわけではないので問題はないのですが、PAGE精製ってそんなものなんでしょうか…?
ついでに質問の本題というかより深刻なポイントがそれ以外にもう一つあるんですが、実は、RT(-)サンプルからでも、PCR産物が検出されてしまいました。
RNAなしのサンプル(=プライマーのみ)ではPCR産物が検出されないことは確認済みなので、これはRNAサンプル由来のものになるわけですが、これはゲノム断片由来なんでしょうか…??
確かにPAGE精製を行ったサンプルはやや過剰量ロード気味で全体的にバックの高いスメアな感じだったのです、何ぼなんでもゲノムDNAとは確実に分離できていると思いますし、そんな都合よくそのRNAの領域だけのゲノム断片が同じサイズでコンタミすることってあるんですかね…??
なお、RT(-)の方のPCR産物は、RT(+)のものに比べて遥かに少ない量です(目視ですが、1/10とか、1/50とか。ただし、発現量の特に高いと思われる1つでは、飽和しているRT(+)と比べて1/3ぐらい?の、割としっかりとした量が検出されています)。
もう少し詰めた実験をすべきとは思うのですが、とりあえず上記の疑問点、特に、PAGE精製した割と短いRNAに、DNAがコンタミすることはあるのか…?という点に関して、アドバイスございます方がいらっしゃいましたらご教示いただけると幸いに思います。 |
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