組織切片にした場合、肺胞内や気管支腔に分泌された抗体が切片に保持されなければ、組織切片で見れるのは浸潤した形質細胞の内部(主にER)に存在する、分泌前の抗体になります。 抗体の機能を保つため、未固定の凍結切片でAを反応させていると思いますが、固定透過なしで細胞内抗体と反応できるか、ちょっとわかりません。実際の凍結切片処理のプロトコールは、どんな感じでしょう?
あるいは、標識したAを経鼻あるいは経気道でマウスに投与し、体内で反応させてから肺組織を回収するのはどうでしょう? 免疫複合体を形成する場合は、肺胞マクロファージに捕捉されて、本来の 局在を反映しない可能性も否定はできないですが、組織切片にしてから反応させるよりは、生理的な条件での抗原抗体反応が見れるような気がします。
内在性のAの局在をDABの免染で見てあるようですが、細気管支上皮で染まるのでしょうか? 内在性のAは分泌タンパクあるいは細胞表面タンパクで、細胞外の抗体と免疫複合体を形成するのでしょうか? あるいは、Aは細胞内タンパクで、死細胞などから放出されて免疫複合体を形成するのでしょうか? |
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