1.コンタミしているゲノムDNAは微量であるから、普通のPCRとしてもスタートの分子数が少ない標的であるから。精製したゲノムDNAでもどんどん希釈していけば、同様にスカっと増えない状況はあり得る。
2. RNAはPCR酵素の鋳型にはならないが(一部のRT活性を併せもつものを除き)、プライマーには成り得る。過剰にRNAが存在するなかに僅かな鋳型DNAという状況でPCRをかければRNAが非特異的プライマーとなって非特異的なDNA合成が起こる。その結果、PCRプライマーが引っかかるようなDNAも出てくる。
精製したtotal RNAの99%くらいはrRNAで(通常の方法ではtRNAは精製されてこない)、非常にコピー数が多いのでかなり影響力があり、わりと単純なAT-richな配列なので、相同性のあるゲノム配列はなかりある。Northernなんかやると、プローブがrRNAにクロスハイブリしてバンドが出てしまうなんてことはよくある。 |
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