生体内で起こる酵素反応も基本的には一般的な化学反応と同様、可逆反応です。
生体内で逆行が起こらない反応というのは、基質と産物と酵素が均一な溶液となっている試験管のなかの反応ではなく、基質や産物が膜で隔離されていたり細胞内の物質輸送で反応系から離脱したりするからというのが大きい。
酵素は触媒で、触媒は反応を開始させる活性化エネルギーを下げることで反応を促進する。活性化エネルギーの高さは正反応でも逆反応でも一緒なので正反応も逆反応も同じように促進される。
ただし、発エルゴン反応の場合、基質のもつエネルギーと産物のもつエネルギーでは前者のほうが大きいので活性化状態になるのに供給されるべきエネルギーは少なくてすむ分だけ、正反応が進みやすく逆反応が進みにくいということはある。 vica versa
あとは反応平衡というのがあるから、基質に比べ産物の濃度が高ければ逆反応は起こりやすい。 |
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