それぞれの事に明確に答えられませんが、移動度は電荷、構造のフレキシビリティー、大きさ、形状、SDSの結合の強さなどに依存しています。
SDSはポリペプチドのバックボーンにそって結合して、近くのSDS同士の電荷の反発によって例えばヘリックスなどの構造が取りにくくなり直線状に伸びたようになると想像できます。なのでヘリックすの構造をとれるポリペプチドとそうでないもので分子量が一緒なら、構造に依存せずほぼ同じ移動度が得られるのだろうと考えられます。ただしポリペプチドの局所的電荷、親水性などにより、SDSの結合できる数は絶対的に一定とは言えずゆらぎがあるだろうと想像できますし、そのためペプチドSDSコンプレックスの長さあたりの電荷は蛋白によっていくらか違いが出てもおかしくないです。
リン酸基がSDSの結合や結合後の構造にどのように影響を与えるかは、移動度が減ることから想像ができると思いますが、それ以上でもそれ以下でもないでしょう。短いペプチドなどではリン酸化により移動度が増えるのを見えれる可能性がまあまあありそうです。
S-S結合もSDSがそこにどれだけアクセスできるか、その結果構造のフレキシビリティーがどの程度あるかなど複雑なパラメーターの結果が移動度に反映されると思えますので(形的にはコンパクトでしょうけど)、予測不可能ともいえるし、60ぐらいに期待したのに80だったとしても、まあそんなもんかなと思うくらいです。 |
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