APさん
すみません。プラスミド・インサートの大きさを念頭において質問をしていたので、細かいマテメソを省略してしまいました。
親ベクターは、他のラボより入手したsleeping beautyのトランスポゾンプラスミドで、XhoI・NotI(切断部位の間の距離は9bp)で制限酵素処理したものを、ゲル抽出しました。
インサートは、XhoI・NotIサイトを付加したプライマー(制限酵素サイトの外には、足場としてそれぞれ3塩基追加)を用いてPCRで増幅し、エタ沈後制限酵素処理(2時間ぐらい)の後ゲル抽出しています。
ゲル抽出の場合はUV照射を数秒程度してしまっていますが、バンド確認とその周囲に一瞬切れ込みを入れるだけの時間にとどめ、長くても5秒以内だとは思います。(それでもAPさんにはUVを当てるな、と怒られそうですが。すみません。)
結局、親ベクターは3.7kb、インサートは3.1kbの長さになり、これをNanodropの濃度を元に親:インサート=1:約10程度のモル比で混合しライゲーション(室温十数分)、自作のDH5aにトランスフォーメーションしたところ、37度O/Nの後、プレート上には当初15個程度のコロニーができました。これはインサートなしのコントロールとほぼ同程度の数で、結局、サンプルの8コロニーをつついてミニプレップ・XhoI/NotIでインサートチェックしましたが、全て外れでした(おそらく切れていない親ベクター)。
2回目の実験では、上記で一度切っていた親ベクターをもう一度XhoI・NotI+CIAP30分追加で切りなおしたもの、また親ベクターを一から切ったものをもう一度準備し、それぞれゲル抽出し準備しなおしました。インサートは1回目の実験の残りをそのまま流用したのですが、今度は親ベクターの濃度、インサートの濃度をQubitで測定しある程度正確な値を出した上で、親:インサート=1:1, 3, 7のモル比で混合しライゲーション(16度1.5時間)、自作DH5aにトランスフォーメーションしました。コロニー数はいずれのプレートにおいても1回目の実験とほぼ同等の印象で(1:1、1:3のプレートがややコロニーが多い気もしましたが正確に数えたわけではありません)、それぞれのプレートより4個ずつ、合計24個のコロニーをミニプレップしましたが、やはり全て外れでした。(形質転換効率はアバウトな計算しかできませんが、3-5コロニー/ベクター1ngぐらいかと思います)
その後インサートがうまく切れていない可能性を考えたのですが、インサートを切りなおすだけではうまくいくか自信がなく、そもそも今回のプラスミド構築がどれぐらいの難易度のものなのか疑問に思ったとともに、インサートを切りなおす際にインサートの真ん中ぐらいで切ってインサートを2断片化すればインサートの一端は少なくとも切れていることが確認できるとともに、インサートが小さくなることによる効果もあるのかもしれない、と思い、最初の質問をさせていただいた次第です。
このような状態の場合、APさんでしたら次にどのようにされますでしょうか?ご教授のほど、よろしくお願いいたします。 |
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