1.について
Flag-tag affinity beadsによる精製ではないですが、細胞ライゼートの遠心は12000xg、4C、10minでも非特異的な蛋白質の持ち込みはほとんどないです。
対象蛋白質がよりマイルドな(組成のシンプルな)lysis bufferでも可溶化できるならば、その方が最初の段階で細胞骨格系などの余計な蛋白質を除けて、界面活性剤で中途半端に可溶化したものなどに由来する非特異的なものも減るのでそういったことも検討の価値あります。lysis bufferを緩いのから強いのまで変えて段階的に抽出し上清と沈殿をウェスタンで分析し、対象の蛋白質がどの画分にくるかチェックします。
なおビーズの遠心による洗浄は、非特異的な蛋白質の混入を増す主原因の一つなので、磁気ビーズの使用を強く勧めます。
2について
経験的な印象ですが、2回あらっても除去できないものは、たぶんそれ以上洗っても残ります。界面活性剤によるwashingはみなさん勧めますが、わたくしはあまりありがたみを感じた事無いです。washingの時にwashing bufferの濃度を塩濃度を少し上げる(例、0.5M NaCl)と非特異的なものが予想外に減ったたことがあります。抗原抗体複合体はこの程度のhypertonic bufferではまずはずれません。なので1回はそうしたbufferで洗うようにしています。非特異的吸着の背景には意外と電気的なインターラクションがあるようなきがしています。
3について
回収率よくなかったです。 |
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