>Xさん
3つ目の抗体はまだウェスタンブロットが出来ていません。試供品で一次抗体をもらったのですが、二次抗体が一般的なIgG-HRP conjugateではなく特殊な抗体でした。それも試供品があるのですが、依頼してから1か月たっても届いておらず実験ができていません。
Makino, et al. Scientific Reports 2016(前述した理研のゲノム編集の落とし穴の論文です)では、6系統のノックアウト(されているはずの)Gli3マウス培養細胞株にWestern blotを行い、1系統では野生型よりも少しだけ小さな蛋白が検出されましたが、他の5系統ではWestern blotで判別できるほどの分子量の差はみられていません。したがって、基本的にはWestern blotでは識別不可能と思われます。泳動時間を長くすれば多少は分子量の違いを明確にできるかもしれませんが。
抗体の特異性をチェックするための実験系(通常の手法で作られたノックアウト、培養細胞でのノックダウンや過剰発現)はいずれも持っていません。
なぜ35 kDaのところに濃いバンドが出ているのかを考えていませんでした。確かにアミノ酸の数から考えると70 kDaのバンドの方が本物っぽいですよね。この蛋白の切断や翻訳後修飾について詳しく知らないので確認します。
>KIOさん
変異が入った場合に読み枠に一致しているATGであれば、代わりのスタートコドンになりますか?1st ATGの30塩基あとに2nd ATGがあり(変異よりも上流)、変異が入った場合に読み枠が一致します。
>AAさん
なるほど!Oligo-dTだと完全長のcDNAだけ増幅されるのですね。それはいい考えだと思います。Oligo-dTを使った逆転写をやってみます。 |
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