早速やってみました。
自身では液体をあまり吸わないフィルター素材として、グラスウールとセラミックファイバーを選びました。理化学カタログでは適当なものが見つけられませんでしたので、断熱材用と思われるもの(モノタロウから購入)を、オートクレーブして用いることにしました。グラスウールは糸状のもので目が粗く、対しセラミックファイバーはコットンみたいで目が細かいものです。
それぞれ25 mlシリングの底に薄く敷き、100 ml培養からの大腸菌ライセートを入れました。どちらも自然落下でスルスルとほとんどが落ちてきましたが、念のためプランジャーでの押し出し操作をしました。グラスウールのカラムではぎゅっと下まで押し込めたのに対し、セラミックファイバーでは詰まってプランジャーは途中で止まってしまいました。ただ、プランジャー押し込みはなくてもたいしたロスはなかったとは思います。
濾過したものは、グラスウールからのものは少し白濁していました。一方、セラミックファイバーからのものはほぼ透明でした。しかし、グラスウール濾液も3,000rpm (1,300gくらい) x 10minの遠心でキレイに透明化でき、どちらも問題なく次のカラム結合のステップに持っていけました。
もしかすると、グラスウール・セラミックファイバーの重層にすればプランジャー押し出ししても遠心なしでキレイな濾液になるかもしれません。
これからはライセートの清澄化が楽になると思うとうれしく思います。アドバイス、ありがとうございました。 |
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