APさん、
手法は大変単純で、抗原をプレートに張り付けたのちにブロッキングをして、抗体でインキュベートし、2次抗体で抗体を検出しています。
ドライアップはしていません。
前回には記載していませんでしたが、抗体の濃度もふって行っていますが100ug/mlを代表して記していました。
コート量(抗体100ug/ml, 10ug/ml, 抗体1ug/ml)
旧ロット
pitope: 0ug (0.198, 0.146, 0.071), 250ng (0.320, 0.177, 0.078), 500ng (0.351, 0.210, 0.087), 1000ng (0.521, 0.268, 0.107), 2000ng (0.654, 0.327, 0.116)
新ロット
epitope: 0ug (0.462, 0.127, 0.071), 250ng (1.270, 0.195, 0.080), 500ng (0.647, 0.123, 0.075), 1000ng (0.596, 0.124, 0.072), 2000ng (0.461, 0.128, 0.082)と100ug/mlの抗体濃度以外はあまり活性が認められてなくて、おかしなことが起こっているのは確かのようです。
>[Re:3] APさんは書きました :
> どういう手法をとってるんでしょう。
> ELASAプレートに抗原を貼りつけているんでしょうか? ドライアップとかして?
>
> ものの本によると、ELASAプレートの結合キャパは約300 ng/cm3だそうですから、そもそも示された実験で設定された量は吸着しきれない。バラバラの程度で、操作中にポロッと剥がれているかもしれない。
>
> また、プレートへの結合は線形でないというか、定量性がありません。だから、十分な濃度の抗原を一定量ずつ一定時間ウェルに入れて、すべてのウェルに同じ量の抗原が吸着飽和しているという前提で、抗体の濃度を振ってやるのが、抗体力価を評価するための普通のELASAです。
> 抗原を定量的に吸着させようとしたら、サンドウィッチELISAをするとか、プレートではなく、吸着のキャパも線形性も高いメンブレンベースでやるとかする必要があるんじゃないでしょうか。
確かにその通りだと思いますが、ラボの慣用でこの方法で行っていたので今回行ってみたところ何が起こったのかわからない問題に直面して困っています。
どうも旧ロットと新ロットは何か違うことが分かります。
そのため、新ロットが大量にもあるのですが、使えないでいます。
このELISAは2回行いましたが、同様の傾向が認められていますので、テクニカルな問題ではないと考えています。 |
|