いつもお世話になっております。
His-tag融合タンパクがリフォールディング中に溶出されてしまう問題についての質問です。
不溶化したタンパクに対し、8M Ureaによる変性条件下にてNi-NTAへの吸着をした後、
ビーズと等量のUrea液(7M→6M→...→1M→0M)を順に添加してカラム内リフォールディングを行い、
その後イミダゾールによる溶出をしております。
なお、Ureaは何れも(50mM NaH2PO4, 300mM NaCl, pH8.0)に溶解させています。
この方法でほぼ全てのタンパク精製が成功するのですが、ある特定のタンパク(約50KDa)において、
Ureaグラジエント中、中でも7M,6Mと高濃度のUreaを添加した際にほぼ全てのタンパクが溶出されてしまいます。
培養温度や発現開始時の吸光度に対して条件検討を行い、タンパクそのものの可溶性向上を試みましたが、
あまり変化はありませんでした。
現在はpHグラジエント溶出の後、透析により変性剤を除いておりますが、尿素使用量や時間の問題からできればカラム内リフォールディングを成功させたいと考えています。
上記の方法に対し、改善のためご助言やご指摘を頂ければと思います。
よろしくお願いします。
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