>おおさん
共焦点顕微鏡の場合、
対物レンズを通ったレーザー光が観察点に合焦する、
つまり励起光強度が観察点で極大になることがコントラストの向上に寄与していますが、
生物発光を観察する場合は光シグナルの発生を局在化させられない、
(発光基質があればサンプル全体が光ってしまう)ため、
設計通りの解像度が出ないと思います。
実を言うと、これやってみたことがあるんですが、
NanoLucを肉眼で発光が明らかに見える程度に大過剰発現させた平面培養細胞を、
数分かけてスキャンしても、ショットノイズが酷くて見られた画像ではない、といった感じで、
オプティカルセクショニングを考える以前の問題でした。
また、発光タンパク->蛍光タンパクのエネルギー転移(BRET)は、
FRETが起こる程度の分子間距離であれば、当然起こると思います。
Luciferaseは発光のスペクトルがGFPなどよりbroadで、
複数蛋白を波長で分離する上では、使いにくいところがあるので、
NanoLanternのようにRETで蛍光にしてしまうと、取扱いが楽かもしれませんね。 |
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