Bio Technical フォーラム

  • バイオ関連の実験をする上での、試薬、機器、プロトコールなどの情報交換の場です。
  • 新しいテーマで話を始める場合、質問をする場合は「新しいトピックを作る」から書き込みをしてください。
  • 質問に対して解答できる方は是非、書き込んで下さい。
  • このフォーラムにふさわしくないと管理人が判断した投稿は予告なく削除します。

新しいトピックを作る | トピック一覧 | 研究留学ネットに戻る

ひとつ前のフォーラム(readのみ)

このスレッドをはてなブックマークに追加このスレッドをはてなブックマークに追加

X連鎖劣性遺伝とX連鎖優性遺伝の定義 トピック削除
No.6343-TOPIC - 2017/09/28 (木) 08:39:05 - 00
教育でこの違いについて改めて考える機会があり疑問が浮かんできました。
実験手技等の質問ではないので不適切でしたら削除願います。

常染色体の場合、優性と劣性があるのは理解できます。
しかし、X染色体上の遺伝子の場合の優性、劣性の定義がイマイチ納得できません。

X染色体にある、或る遺伝子の変異アリルが特定の疾患の原因になるとします。
男性の場合、X染色体は1つですから、必ずその遺伝子の変異が
疾患として表れるため、優性変異なのか劣性変異なのか判別できませんよね。

女性の場合も、X染色体不活性化という現象が胎児期に起こるため、
基本的に出生後は全ての細胞でどちらかのX染色体が不活性化されるはずです。
そうなると、確かに本来女性はX染色体を2つ持っていますが、
実際は片方しか活性化していないため、遺伝的にこの変異をヘテロで持っていた場合には、正常アリルが発現する細胞と変異アリルが発現する細胞が
モザイク状になっていると考えられます。
そうなると常染色体で使われている優性、劣性という定義が
X染色体では当てはまらないのではないかと思いました。

例えばジストロフィンの変異で起こるデュシェンヌ型筋ジスはX連鎖劣性と
されていますが、ヘテロで持つ女性でも筋力低下が起こります。
もちろん変異を持つ男性の方が重篤ですが。

という風に色々考えると、X連鎖の場合、もちろん教科書的にこの遺伝病はX連鎖劣性、優性と区分けされていますが女性では不活性化のバランスによりバリエーションが生まれるだけで優性、劣性というカテゴリーにはわけられないのではないか。という考えが浮かんできました。

X染色体の不活性化は完全ではなく、活性を保っている場所があったりと
複雑な制御を受けていることは存じておりますが、
そこまで考慮して分けているとも思えません。
ただ、表現型が出にくい、見えにくいものを劣性としただけなのでしょうか。

皆様のご意見をいただければ幸いです。
 
- このトピックにメッセージを投稿する -



2件 ( 1 〜 2 )  前 | 次  1/ 1. /1


(無題) 削除/引用
No.6343-2 - 2017/09/28 (木) 09:54:00 - lipid
講義でしょうか?
大変ですね。

常染色体とは異なる解釈なのかなと思います。

genotypeではなく、phenotypeで見るというか、
単に優劣(発病するかしないか?)で見るという事で解釈かなと思います。

ご承知の通り、XXの内片方が不活化されますが、
この不活化はランダムであり、一様ではありません。
遺伝子で見ると、まばらとなっており、
一定数正常遺伝子の発現も見られます。
必ずしもないと思うのですが、正常遺伝子が発現するのであれば、
保因者としての表現(劣勢)となる場合も多く、
その場合ですとX連鎖劣性遺伝となる、、、と言う事と思います。

しかし、発症してしまう場合は優勢(X連鎖優性遺伝)となるという事でしょう。

だれか、上述間違い指摘してください(笑)

X連鎖劣性遺伝とX連鎖優性遺伝の定義 削除/引用
No.6343-1 - 2017/09/28 (木) 08:39:05 - 00
教育でこの違いについて改めて考える機会があり疑問が浮かんできました。
実験手技等の質問ではないので不適切でしたら削除願います。

常染色体の場合、優性と劣性があるのは理解できます。
しかし、X染色体上の遺伝子の場合の優性、劣性の定義がイマイチ納得できません。

X染色体にある、或る遺伝子の変異アリルが特定の疾患の原因になるとします。
男性の場合、X染色体は1つですから、必ずその遺伝子の変異が
疾患として表れるため、優性変異なのか劣性変異なのか判別できませんよね。

女性の場合も、X染色体不活性化という現象が胎児期に起こるため、
基本的に出生後は全ての細胞でどちらかのX染色体が不活性化されるはずです。
そうなると、確かに本来女性はX染色体を2つ持っていますが、
実際は片方しか活性化していないため、遺伝的にこの変異をヘテロで持っていた場合には、正常アリルが発現する細胞と変異アリルが発現する細胞が
モザイク状になっていると考えられます。
そうなると常染色体で使われている優性、劣性という定義が
X染色体では当てはまらないのではないかと思いました。

例えばジストロフィンの変異で起こるデュシェンヌ型筋ジスはX連鎖劣性と
されていますが、ヘテロで持つ女性でも筋力低下が起こります。
もちろん変異を持つ男性の方が重篤ですが。

という風に色々考えると、X連鎖の場合、もちろん教科書的にこの遺伝病はX連鎖劣性、優性と区分けされていますが女性では不活性化のバランスによりバリエーションが生まれるだけで優性、劣性というカテゴリーにはわけられないのではないか。という考えが浮かんできました。

X染色体の不活性化は完全ではなく、活性を保っている場所があったりと
複雑な制御を受けていることは存じておりますが、
そこまで考慮して分けているとも思えません。
ただ、表現型が出にくい、見えにくいものを劣性としただけなのでしょうか。

皆様のご意見をいただければ幸いです。

2件 ( 1 〜 2 )  前 | 次  1/ 1. /1


パスワードを入力してチェックした記事を チェックした記事を

このトピックにメッセージを投稿する
名前 
メール   アドレス非公開
   タイトル 
本文      
設定  クッキーを保存(次回の入力の手間を省けます)
上に上げない(トピックの一覧で一番上に移動させません)
解決(問題が解決した際にチェックしてください)
暗証  半角英数字8-12文字の暗証番号を入れると、あとで削除、修正ができます。
送信 

〔使い方〕
  • 「アドレス非公開」をチェックすれば、自分のメールアドレスを公開しないで他の方からメールを受け取れます。
  • 問題が解決した際には、解決ボタンをチェックして解決した旨のコメントをつけてください。これは、初めにトピックを作った人と管理人のみが可能です。
  • 半角カタカナ、機種依存文字(全角ローマ数字、○の中の数字等)は文字化けの原因となりますので使わないでください。