-20℃保存は-80℃保存に比べて水分の昇華が著しく速いですよ。パッキンなしエッペンをフリーズボックスに入れておくと、蓋の裏側に多量の霜ができてた経験ありませんか。あれは全く出し入れしてなくてもできますよ。長期保存するとエッペン内の液量が減っていて(壁側が減っていて中央が盛り上がっている上に凸な液面になります)、裏側の霜に変わります。昇華した水分です。これはパッキン付きエッペンを用いると防げます。但し、あまりに長期だと、パッキン付きエッペンの蓋の裏側に霜ができます。
冷凍食品をほったらかしにして1年以上経ったら、カピカピに渇いていたって経験ありませんか?生魚の切り身などが分かりやすいですね。実験系でいえば、解剖して取り出した臓器を-20℃保存するとカピカピになります。乾燥は-20℃程度では防げません。
大腸菌はというと、-20℃保存しておくと生えてくれません。-80℃と同サンプルで比較したわけではありませんが、溶かしたグリセロールストックを1mlまいて、やっと数個のコロニーを得た経験があります。あの時はかなり焦りました。 |
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