発現ベクターと言ってもいろんな系があるし宿主もまたしかり。
それによって手立ても変わるところがあります。情報が出せればピンポイントの助言があるかもしれません。
私なら
(1)まずPCR産物をダイレクトシークエンスして正規の配列がちゃんとメジャーになっているか、すでに変異型が見えるほど増えているのか確認する(おそらく正規の配列がメジャー)
(2)いきなり発現ベクターではなくいったんクローニングベクターでクローニング、正しい配列のクローンを単離する。この時点で変異型ばっかり取れるようなら正規配列は毒性。
(3)毒性遺伝子のクローニング対策として
・pUC系ori(温度感受性変異型pMB1 ori)の場合培養温度を室温程度に下げる
・lac pro下流にある場合、グルコースを加えてleaky expressionを抑制する
・ベクターをローコピーであるpBR系に変える(ほとんどの発現ベクターがそうなんだけ)
・毒性タンパク質に強い宿主たとえばC42, C43 (BL21の派生系統、クローニング用ではなく発現用なのでRacA+ではあるけど)。
(4)めでたく正規配列がクローニングできたら発現用ベクターに乗せかえる。それでも普通にやったら毒性で生えてこないだろうけど、上記のような手段などで生える条件を探す。 |
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