パラフィン標本は薄切後は保存温度や期間が免疫染色の染色性に大きく影響することがあります。一般にふるくなるほど染まらなくなります。空気にさらされているので酸化などで抗原が変質するからかもしれません。他の特殊染色はあまり影響はないようです。
凍結切片も、−80C保存してることもあるのでパラフィン切片ほどではないですが、それでもふるくなるほど免疫染色でそまりが悪くなるように感じます。なので必要な分だけ切片にして、切片にした後はなるべくはやく(1週間以内くらい)染めた方がいいです。半年は置き過ぎとおもいますので染まらないのは仕方ないかもしれません。いったんこうなると抗原性を回復させることは難しいとおもいます。
もちろん抗原や抗体によってはあまり影響がないものもあるとはおもいますが。
念のため、抗体がworkすることや染色条件が適正であることは新鮮な切片標本で一応確認ください。 |
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