いつもお世話になっております。いつも過去トピックを拝見させて頂いております。
ヒトの膜タンパク質のExtracellular DomainにGSTタグを付けて大腸菌ArcticExpressで発現させて、Gulutathione Sepharose 4Bで精製を試みております。
ただ、溶出効率が非常に悪く、ほぼビーズに残っている状態です。溶出バッファーはビーズ容積に対して2倍量を用いて、組成は50mM Tris, 300mM NaCl, 50mM reduced Gulutathione, 3mM DTT, 0.1% Tween-20, 20% Glycerol, pH8.8です。試薬はその都度作成して溶出前にpH調整しています。溶出は1回1時間4℃でバッチ法で行い500g遠心後に上清のみを得ています。
GEのトラブルシューティングを見て最適化しているのですが、reduced Gulutathione 20mM→50mM、0.1%Tween添加、pH8.0→8.8としてみて若干は改善しましたが、ほぼビーズに残存しているのは変わりませんでした。
同じ施設のタンパク質精製部門に相談もしたのですが、「detergentとしてDDMやBOGの添加も考えられるが、こういうstickyになってしまう場合はビーズ上でアグって溶出はあまりうまくいかないよ」と言われてしまいました。
そこまで言われたら厳しいのかなとも思っているのですが、もし他に溶出効率が改善するような事例がございましたら、ご教授よろしくお願い致します。 |
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