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ATCCなどから購入した不死化細胞の継代数 トピック削除
No.6134-TOPIC - 2017/07/18 (火) 21:09:21 - ぴむ
研究室を変わって研究を始め、上司の実験の手伝いをしています。
そこで、ある細胞株について上司の技官さんより、「継代数が10を超えると反応性が悪くなるから使わないでください」と言われました。
しかし、その細胞株はPrimaryではありません。
ATCCより購入した時点でそれなりに継代されているものではないかと思います。
10代を超えて反応性が変わるなんてことはあるのでしょうか。
実際試したわけではないようです。
どんどん若い細胞を捨てていて、もったいないなーと思っています。
勝手に10代をすぎた細胞で実験して試そうとしていますが、一般に広く行き渡っている細胞は購入した時点でいったいどれくらい継代されているものなのだろうと、ふと疑問に思いました。
ご存知の方がいたら教えてください。
よろしくお願いします。
 
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(無題) 削除/引用
No.6134-5 - 2017/07/25 (火) 14:05:38 - asan
未分化系細胞由来の不死化株の場合は、不死化されていても増殖とともに性質が変わる可能性は十分あります。場合によっては抗原マーカーなどでセレクションをしたりすることで維持できます。

ATCCで維持されてる株によっても数に限りがあるものなのでパッセージやオリジンは一概には言えないと思うので、確実なのはATCCに問い合わせて確認するしか手段はありません。

ただ、10回以上と言ってる人の10回というのだって特に根拠もないでしょうし、あくまで目的とする実験がちゃんとワークする範囲で使えということであれば神経質になりすぎる必要もないと思います。いずれにせよ、購入した細胞をチマチマ使うよりも、起こしてできるだけ増やしてストックを置いとくぐらいしか改善策はないわけですしね。

きになるなら、毎回ポジコンを置いてクオリティが明らかに低下してるかどうかの指標にしつつ古い株を捨てて実験をやるしかありませんね。そもそもパッセージを形式的にクリアしたところで、凍結融解のストレスや培養条件によってたまたま状態が悪くなった細胞株かどうかなんてのは実験をやってみなきゃ判断すらつかないものですしね。

(無題) 削除/引用
No.6134-4 - 2017/07/20 (木) 13:32:03 - ぴむ
monさま

なるほど。たしかに購入元と完全に同じように継代できてないことを考えると性質が変わる可能性はありますね。
今後検討してうまくいきそうであれば、その代の細胞を多めにストックしておこうと思います。
生体を用いた実験など、そこまでクリティカルなものではないので、大丈夫かなと思います。

おおさま

無難、なるほどです。
ただ若い細胞のストックもほとんどないようなので、もう少し継代を重ねても大丈夫かどうか自分で検討してみようと思います。
培養細胞に扱い慣れていないラボなので、周りの人たちの細胞の取り扱いがひどく、その方が問題ではないかと思いますが…。


お二方とも、購入したばかりのときから継代を重ねない方が良い理由をわかりやすくご教授いただきましてありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.6134-3 - 2017/07/19 (水) 02:30:32 - おお
>一般に広く行き渡っている細胞は購入した時点でいったいどれくらい継代されているものなのだろうと、

まあ永遠に継代され続けるのではないかと。

一つだけ言えることは細胞の性質は継代するごとに少しずつ変わりうると言うことです。なのである実験を一度したなら、なるべく近い継代数で実験を済ませる。またその実験系を使って新たに実験するなら、その実験系を樹立したときに近い継代数のものを使うのが「無難」ということです。

ラボがやっている実験が継代をかさねる事による変化にかなり敏感ならラボのルールとして10代までとかはあり得るとおもいますし、もっとルーズなラボもあるでしょう。自己責任で10代以降でつかうというならそれはそれで他のラボのひとの理解が得られるなら(また、実験系として成り立っていることがわかるなら)、それはそれでいいでしょう。

たとえばHeLaをもっていて、他のラボで報告された実験をやってうまく行かなかったときに、そのラボからそのラボのHeLaを送ってもらう( メンテの仕方を含めて)っていうのもやることがあるみたいです。

(無題) 削除/引用
No.6134-2 - 2017/07/18 (火) 22:34:00 - mon
使用している血清(FBS)のロットはATCCのものとは違うモノなので、細胞が徐々に変化していく可能性はあります。またATCCの培地は炭酸ナトリウム濃度が低めなので微妙に培地のpHが異なります。
また継代の手技技量(細胞へのストレスになる)も影響する可能性があります。
例えば、がん細胞株だと細胞増殖速度・ヌードマウスへの移植(生着)性など変わりやすい指標です。
簡単にいうと、細胞の性質が変化する可能性はいつでもある、と言うことです。
そのため通常は入手初期に多めに凍結ストックを作っておきます。

ATCCなどから購入した不死化細胞の継代数 削除/引用
No.6134-1 - 2017/07/18 (火) 21:09:21 - ぴむ
研究室を変わって研究を始め、上司の実験の手伝いをしています。
そこで、ある細胞株について上司の技官さんより、「継代数が10を超えると反応性が悪くなるから使わないでください」と言われました。
しかし、その細胞株はPrimaryではありません。
ATCCより購入した時点でそれなりに継代されているものではないかと思います。
10代を超えて反応性が変わるなんてことはあるのでしょうか。
実際試したわけではないようです。
どんどん若い細胞を捨てていて、もったいないなーと思っています。
勝手に10代をすぎた細胞で実験して試そうとしていますが、一般に広く行き渡っている細胞は購入した時点でいったいどれくらい継代されているものなのだろうと、ふと疑問に思いました。
ご存知の方がいたら教えてください。
よろしくお願いします。

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