未分化系細胞由来の不死化株の場合は、不死化されていても増殖とともに性質が変わる可能性は十分あります。場合によっては抗原マーカーなどでセレクションをしたりすることで維持できます。
ATCCで維持されてる株によっても数に限りがあるものなのでパッセージやオリジンは一概には言えないと思うので、確実なのはATCCに問い合わせて確認するしか手段はありません。
ただ、10回以上と言ってる人の10回というのだって特に根拠もないでしょうし、あくまで目的とする実験がちゃんとワークする範囲で使えということであれば神経質になりすぎる必要もないと思います。いずれにせよ、購入した細胞をチマチマ使うよりも、起こしてできるだけ増やしてストックを置いとくぐらいしか改善策はないわけですしね。
きになるなら、毎回ポジコンを置いてクオリティが明らかに低下してるかどうかの指標にしつつ古い株を捨てて実験をやるしかありませんね。そもそもパッセージを形式的にクリアしたところで、凍結融解のストレスや培養条件によってたまたま状態が悪くなった細胞株かどうかなんてのは実験をやってみなきゃ判断すらつかないものですしね。 |
|