この質問に関して、文献を見ていくと面白いDiscussionができそうなので、ネガティブなことをだけを書いて潰してしまうのはどうかと思ったのですが、、、
でもまずはネガティブな方から。。。
>酸化的リン酸化を活性化するとアポトーシスを起こしやすくなりガン細胞が弱る(死滅する)
酸化的リン酸化により必ず細胞内総ATP量が上がるかは別かもしれません。Uncouplingなども知られていますし、GlycosisによるATP生産量を減らすかもしれませんし。なのでこの具体的な実験をみてどこまで言えるのかなど検討するべきかと思います。あるいはすでにそういう知識がある人の説明が聞けるかもしれません。また活性酸素生産量がお示しの状況下では細胞死に至る原因であれば、ATPは関係あるのか?という話にもなります。
ATPがあればアポトーシス型の細胞死をするが。ATPが少ないときはネクローシス型のの細胞死になるという研究が結構昔にありましたが、その後どのような展開があったのかまでフォローしていません。
>±抗がん剤で他は同条件でガン細胞を培養した場合、
>ATP産生量を測定すると抗がん剤を加えている方がATP値は高くなるのでしょうか。
これはそういうオブザベーションがあればそうでしょうけど、かなり単純化して考えているような気がします。metforminという糖尿病の薬がガンに効きそうだという話があるようです。またその他の抗がん剤も直接ATP産生上昇に関わるものは殆ど無いんじゃないかと。
ただし、WEB上のつまみ食いですが、がん細胞に正常ミトコンドリアを入れてマウスなどに打つとガンの生着率が落ちたという話もあるようです。
実験ベースであるカテゴリーのガンだけでもそういうのが観察されるなら、ATPが抗がん剤感受性、効き具合の指標になるかもしれませんので、そういう意味では面白いのかもしれません。 |
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