現在大学院生で、犬の腫瘍の研究をしています。
その過程で、犬の腫瘍細胞株に野生型および変異型(ナンセンス変異)のp53遺伝子を導入して機能変化の解析を試みています。両遺伝子ともN末端にHisタグを付加し、レトロウィルスを用いて安定発現株を取得する予定です。
まず遺伝子の導入がうまくいっているか、また変異型がタンパクとして発現するのかを検討するため、抗Hisタグ抗体を用いてウェスタンブロットで検出しました。すると、野生型・変異型ともバンドが認められませんでした。野生型を導入すると細胞の増殖が遅くなり徐々に死んでいく現象は観察できているので、p53は機能していると思うのですが。。
p53の強制発現とウェスタンブロットによる検出を行った方で、同じような経験をお持ちの方はいらっしゃいますでしょうか?
また自分は細胞内でp53がMDM2によって素早く分解されているためにウェスタンンで検出できていないと考察していますが、妥当でしょうか? |
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