プロポーショナルフォントのせいでズレてる場合は、固定ピッチフォントのソフトにコピペして見てください。
以下のような有根系統樹がある状況を考える。
┌───種A
│
┤┌──種B
││
└┤┌─種C
└┤
└─種D
これを無根化した無根系統樹を考えると以下のようになる。
種A─┐ ↓ ┌─種C
├───┤
種B─┘ └─種D
ブートストラップ値は、(種A,種B)と(種C,種D)間の「内分枝」(矢印で示した場所)にのみ付く。
ブートストラップ値は「複数のOTUの集まり」(というか、OTU群を2群に分ける分け方)の再現率なので、単独のOTUの直上の枝である外分枝には付けようがない(外分枝は常に100%再現される)。
最初の有根系統樹において、無根系統樹上でも「内分枝」になっている内分枝はどれなのか考えてみればよい。
また、ブートストラップ値は「分岐」の再現率だというのはよくある勘違いである。
作図の際に、よく分岐のそばに数値が配置されているために起きる勘違いだが(たぶん)、実際にはブートストラップ値は「複数のOTUの集まり=内分枝」の再現率なので、分岐にブートストラップ値を付けること自体が間違っている。
本来は内分枝の上に描画すべき。
というわけで、分岐のそばにブートストラップ値を配置した図を作成してきた先人たちが悪い。
なお、この疑問はいわゆる「よくある質問」で、系統樹推定プログラムのサポートフォーラムを見ているとしばしばある。 |
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