培地の色が黄色くなるのはコンタミがかなりひどくなった時です(培地自体が目視で白濁したりとかするくらい)。抗生剤入培地や菌の増殖が遅いものでは変化ないことは多いです。また微生物の種類によっては(特にアルギニンを分解する酵素を産生するようなものなどでは)pHが上がりむしろ赤くなります。フェノールレッド濃度が低い培地では変色してもよくわからない事もあります。なので色調変化はコンタミの検出ではあまりあてになりません。菌自体が細胞を傷害するような毒素を産生しないものならば、あるいは毒素が血清で中和されて影響が抑制されているなどされていれば、明らかなコンタミがおきてても細胞に目立った変化はみられないことはあります。
死んだ細胞からちぎれた残骸が強拡大でみるとブラウン運動で動いて見えることはよくあります。大きさや形が不整で、ある限られた領域内で運動しているものはその可能性があります。怪しい培地だけを一部とって違うwellあるいはdishに移して細胞なしで培養してみて、それで増殖してくるかどうかみるとわかります。ただ偏光顕微鏡で細胞を見た事無いので、どのように見えるか分かりません。 |
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