初めて質問させていただきます。
当方は医学部で研究をしている学生です。
現在は PI3K kinase assay に取り組んでいます。
その assay を立案・試行していくなかで壁となるのが Liposome の調製です。
PI3K assay ではホスファチジルイノシトール (以下では PI と略称) を基質として用います。
この PI を Liposome にする必要があるのですが、うまくいきません。
先行文献を参照すると、「 sonication によって Liposome が形成され、溶液は白く濁る」というような記述があります。
しかし 3回試しましたがそのような白濁は確認できず、PI3K kinase の活性も確認できませんでした。
詳細な条件は以下のとおりです。
材料
ホスファチジルイノシトール (PI) 0.10mg
ホスファチジルセリン (PS) 0.40mg
assay buffer (50mM Tris-HCl, 10mM NaCl, pH 7.5)
手順
[1] PI と PS それぞれに有機溶媒 (クロロホルム : メタノール = 2:1) 0.5mL を加える。
[2] 1.5mL チューブにメタノール 0.5mL をとる。
[3] [2] に [1] を加える。
[4] 凍結乾燥機で有機溶媒を除去する (リン脂質が壁面に付着して白い薄膜が見えます)。
[5] assay buffer 666μL を加える。
[6] 氷冷しながら sonication する (出力を徐々に強めていくが、溶液の白濁を確認できず)。
Liposome 調製がどのようにしたらうまくいくか、皆様のお力をお借りしたいです。
よろしくお願いいたします。 |
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