最近脂質の実験を始めました。
手始めにTHP-1からPMAで分化させたマクロファージ様細胞やヒト培養系内皮細胞にDilでラベルした酸化LDLを加えたところ、酸化LDLの取り込みが蛍光顕微鏡で確認できました。
そこで今度は同様の細胞に酸化LDLを加え(50-100ug/ml, 24h)、炎症性サイトカイン(TNFα、IL6, IL8)の誘導をみようとしたのですが、定量PCRでもELISAでも、全く検出できません。
文献を見ると同様の実験系でこれらのサイトカインが誘導された報告が複数あるのですが、炎症の惹起には酸化LDLの取り込みだけでは不十分で、細胞死など他のメカニズムが必要なのでしょうか?
また、炎症性サイトカインそのものに興味があるわけではなく、目的はあくまで酸化LDL取り込みの量をいろいろな方法で観察することです。
今のところ、内皮細胞でICAM1,VCAM1の発現をフローサイトメトリーでみることを考えていますが、マクロファージでは思いついていません。
他によい指標がありましたら教えていただければ幸いです。 |
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