裏技というほど大げさなことでないけど、低分子量領域の個々のバンドをシャープにして分離を良くしたいならば、発熱が問題にならない範囲で通常よりも電流/電圧を上げて、なるべく短時間で泳動を完了した方がいい。そのためにはrunning bufferによる両面冷却式の泳動槽(ゲル板がrunning buffer中に沈むタイプ)の方がいい。
低分子量領域はどうしても泳動中に徐々に拡散してバンドのシャープさが低下ししやすいが、これは泳動時間で左右される。で、ミニゲルで160minは長過ぎとおもう。
ミニゲル/両面冷却式/ゲル1枚あたり20〜30mA定電流で75~90minで完了してるが、低分子量領域(〜15KDa)含めて良好な泳動像を得ている。
SDSだけでは泳動中に凝集しやすい蛋白質を分析するときに、SDSゲルに高濃度の尿素を添加する場合があるけど, これやるとあるていど分離も向上する。特に低分子量領域では改善が見られる。 |
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