1)普通はCD3抗体-biotinなんかの系で、streptoavidin抗体なんかを使ってクロスリンクしてるはずですからCD3抗体だけじゃ弱いです。固相化する場合は大丈夫みたいですが、これもおそらくクロスリンクと同様の効果を狙ってるだと思いますよ。
TCRレセプター自体の活性は、一般的には凝集させることでITAMのリン酸化が進みますが、厳密なイニシエーションシグナルについては諸説あるので完全に解明されてません。一応ZAP70やらLCKやらFYNやらが必要ではありますが。
2) 実験系によると思います。下流リン酸化のFACSなんかで完全に刺激が入ってる状態で強くして輝度が上がるなら強度かも知れませんし、細胞ポピュレーションにムラがあるならオンオフのしきい値の違いによるでしょう。この辺も生理的な意義としては主に胸腺分化の時点で色々諸説がありますし、また、Primary細胞を使ってるならレセプターの発現量が均一かどうかなんかにもよるでしょう。実験で何を見たいかと、どういうやり方をやってるかにも依存しますので結果次第でしょう。
3)アイデアとしては色々ない訳でもないし(その手の論文もいくつかある)、遺伝子工学を使っていいなら複雑な事も出来ますが、まあそこが自分の実験系の見せ所なんですから丸投げせずにご自身でいくつかの案を提示してみてください。そのアイデアが現実的か落とし穴がないかは質問すれば誰かが答えてくれるかもしれません。
4)一般的には生理的な範囲に比べてもかなり強い刺激で短期的には細胞増殖を促しますが、それだけだとたしか分化には不十分で適切なサイトカインを入れていかないとたぶんちゃんとしたエフェクターへは行かないんじゃないかと思いますが。 |
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