暇なので暇つぶしに長いですが書きます。なのでもし気が向いたら拾い読みでもしてくれればいいです。
『やらされてる』的なマイナス思考を、これをうまく自分自身の業績に繋げるようなプラス思考に発想を変えるればいいのです。まず31に出してリジェクトということなので、データの質や実験のデザイン自体などにイタいものがあったのではないでしょうか。いいかえれば、仕切り直しが必要ということで、また教授も丸投げ状態で、当事者もデータ送りつけてこれでfig作ってね的な人ならば、ともに当事者意識はすでになしと判断し、この時点ですでに2人に義理立てする必要はなくなっています。今後のやりかた次第ではこの論文の主導権はあなたが持てる(すなわちあなたの論文になる)可能性が出てきたのです。もともとのデータで確実なもの(使えるもの)を精選して、それを土台にしてあとはあなた自身のアイデアで実験して、まったく別物の論文に仕上げてみましょう。教授にネエマダされたら、「先生、31に断られたということはたぶん他にだしてもこれ返事は同じですわ、急いでだしたところで、メジャーリビジョン/リジェクトのエンドレスの再投稿ループにハマって、かかる時間は結局変わらないだろうからここはひとつじっくりと時間かけていいものにしましょうよ」、といえばいいでしょう。で、すくなくとも掲載データの半分以上はあなたの新規データにします。自分の知らないデータが半分以上ある論文を、これ俺の仕事だろ(ていうか、だったろ)と主張するのは客観的に無理があるし、共著者の理解も得られると思います。論文作成過程では共著者にも積極的にコンタクトし研究の進行の相談をしましょう。でないと『誰よ、お前?』みたいになって敵に回すことになるので。あとで著者順位バトルになったときのためにもで共著者も身方につけておくことは重要です。教授にも、共著者にも単なる代理実験、代理執筆の人としてでなく、あくまで、この未完成の仕事の後継者というスタンスで臨んでください。共著者のコントリビューションについてはあなた自身で把握していないことも多々あるとおもうので正確かつ慎重にフォローして、『なんでよ?』みたいに言われないようにしてください。
学術研究の世界には自分のすべき仕事を上手に他人にやらせて楽をして業績をふやすことに全く後ろめたさを持たない人が一定数います。仕事を細かく多くの人に分割/分担することで、関わる個々人のコントリビューションを矮小化する傾向もあります。また大きないい仕事をするにはそういうことはやむを得ないと肯定する雰囲気もあります。さらにややこしいのは本来の人柄は良くて信頼出来る人でも、論文に関してはそういうことを是とする人もいることです。なので、残念ですが、自分のコントリビューション を相手に分かってもらえるだろうと期待しても、実際には難しいこともすくなくないです。
こうした状況を変えるには、現状では相手には期待出来ないので、こちらで、その研究課題全体に対して深く勉強して自ら積極的にコミットし発言していくしかないです。ただこれは、俺/あたしの業績がどうこうでなくて(これはあくまでも論文にする最終的な局面ででてくる話)あくまで科学的興味関心ということに発するものであってほしいです。
オーサーズコントリビューションは詳細かつ正確に書くようにするよう執筆者に要請することも一つの方法です。 |
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