初めて投稿させていただきます。
現在、Icrマウス、妊娠17日目から海馬または大脳皮質を採取して神経細胞の培養実験をしています。
簡単に工程を説明しますと、海馬または大脳皮質を採取した後、パパインソリューションで15分間インキュベートし、Dnaseを使用します。その後に海馬ではPLL coatの6cm dishに1x10~5cell/ml、大脳皮質では2.4x10~6cell/mlでMEMα培地を用いて撒きます。3時間後にAraC入りのNeurobasal, B-27, PSF, Glutamaxの培地に置き換え、以後は3日おきに半量培地交換(この際はAraCなし)を行います。
ここで、海馬から採取した神経細胞ではday5-6あたりからシナプス形成が観察できはじめ、day14-15あたりでRNAや蛋白を回収しています。
しかし、大脳皮質で採取した神経細胞ではday4-5あたりからシナプス形成が観察でき、day8頃には海馬のday14-15あたりと同レベルのシナプス形成(←主観的な見た目です)がみられます。さらにday9-10では軸索がチリチリし始め、突起が切れ出します。神経細胞のシナプス形成が過剰興奮してくると聞いたことはあるのですが、この突起が切れ始める現象は具体的にどんなことが起こっているのでしょうか?また、なぜ海馬と大脳皮質から同時期に採取した神経細胞でここまで成長が違うのか教えていただけないでしょうか?さらに、海馬の神経細胞の方が軸索がより太く、丈夫なようにも見えます。
ちなみにどちらの場合も細胞数は色々検討してみましたが、上の数が顕微鏡上では密度やシナプス形成が上手く出来ているという印象で、その数字を採用しています。
説明不足だとは思うのですが、宜しくお願いします。 |
|