そもそも”高い”か”低いか”というのは相対的なものなので、あくまで近い細胞種同士でないと発現量の違いを相対定量するのは無理があります。例えば、tissue blotなんかをWBやRT-PCRを用いてマウスでやると、18sでもGAPDHでもb-actinでもコントロールによってマチマチな結果が出たりして明らかに発現組織が違うのでない限り確実な事はいえないかと思います。
ヒト肺の正常な肺組織由来の細胞株ならTIG-とかWI-38あたりは有名ですのでそれらを使うしかないでしょうね。ただ、そういう発現シグニチャーとして特定の遺伝子に着目するなら方法としては多くの遺伝子プロファイルを見て、正規化したときに上位に来るという形で(つまりZ-scoreかするとか、ノンパラメトリックなランクづけをする)しかないかと思いますけどね。実際RNAseqなんかだと全体でノーマライズするのが一般的でしょうから。
細胞数で補正するのはかなり難しそうなので、一応やり方的にはtotal RNAに対する量とかで補正をかけた上でコピー数に落とし込むなんかをするのがいいのかな〜と思いますけどね。あとは、論文の主旨にもよるでしょうが、一応複数のハウスキーピング遺伝子で補正をかけて同様の結果が出るなら大丈夫かもしれませんね。後は、探せば意外とhuman lung primary サンプルなんかを提供してる業者はあったと思いますからそういうのと比べるとかでしょうか。 |
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