そもそも、そのタンパク質はβ-MEやDTT、TCEPなどの還元剤がないと安定でなく、凝集しやすくなる、ということはありませんか?
精製段階で“あえて”還元剤を加えているということは、還元剤の存在がタンパク質の安定性に大きく関係していることが考えられます。
ですので、β-ME抜きで精製した段階でそのサンプルは単分散状態でなくなっている可能性も考えられます。
結晶化用ということですので、最後にゲルろ過はかけましたよね?
チャートでvoidが大きく出る、ダイマーらしき肩が出るなど、怪しい点はありませんでしたか?
イオン交換を挟んでいるなら、フラクションを欲張りすぎて、ということも考えられはしますが。
結晶化は単分散かつ高純度なサンプルが求められますので、
言い方は悪いですが、アッセイに使うように簡単&てきとーに精製しただけでは上手くはいきません。
trackerさんが仰るようにロットが変わると、ということもありますので、
サンプルに特に問題が無い場合でしたら、過去に結晶が出た条件から、
バッファーpH、塩濃度、PEG濃度等を少し振ってみると奏を功する場合もあります。(既に試しているかとは思いますが) |
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