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薬剤濃度の設定の仕方について教えてください。 トピック削除
No.5526-TOPIC - 2016/11/06 (日) 12:06:21 - ぺん
今、あるキナーゼXのノックダウン細胞と、その野生型細胞があります。

野生型の細胞に、そのキナーゼXの阻害剤(20 uM)を作用させると、ある受容体Yの発現が増加することがわかりました。

Xのノックダウン細胞は薬剤無処理では、野生型と変わらず同程度の受容体Yの発現をしていました。そこで同じように阻害剤で処理すると、期待通り、受容体Yの発現が野生型のそれと同程度増加しました。

以上より、Xは受容体Yの発現を負に制御している、と結論づけました。

これで欲しいデータは揃ったのですが、ふと疑問が湧きました。
野生型とノックダウンの細胞間では、キナーゼXの阻害剤のIC50に違いは見られるのでしょうか?もしかしたら、ノックダウンの方がより感受性を持つのではと思うのですが、これ以上の実験はできそうにないので、素朴な疑問を抱えたまま次に移ろうとしています。すっきりしたいので皆様のご意見が聞きたいです。

以前、阻害剤の至適濃度を野生型細胞を使って求めたことがあります。(その結果、20 uM)
40 uMでは全ての細胞が死んでしまいました。また、受容体Yの発現は20 uMで顕著に増加し、10 uMではなんとも言えない差でした。
 
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(無題) 削除/引用
No.5526-6 - 2016/11/07 (月) 18:50:56 - AA
WT=Xの活性100%
WT+antagonist=活性0%
KD=活性50%
KD+antagonist=活性0%

で、0%のときのみY発現の脱抑制効果、
と仮定するのならKD株の実験の意味がなくなるので、
0%になるKO株を作るか、
antagonist存在下でもXの下流が恒常活性化する株を作るかして、
比較しないと、Xを介さないantagonistの効果、
という指摘を否定できません。

実際、主作用とは全く関係ない副作用を持つ薬は多いです。

(無題) 削除/引用
No.5526-5 - 2016/11/06 (日) 16:41:14 - おお
阻害剤に関しては、酵素(ターゲットの蛋白)に対してのIC50といいますかED50と言いますか、そういうのは変わらないので野生型で効果がある濃度がわかっていればそれを使用すればたいていクレームはつかないと思います。ただ細胞が極端に弱ったり死んだりした状態だと結果が疑わしいのは確かです。

ホントはどの程度活性が阻害されているか見ておくのが望ましいと思います。酵素活性をはかるか、既知の基質のリン酸化状態をリン酸化特異的抗体でみるなどできると思います。

(無題) 削除/引用
No.5526-4 - 2016/11/06 (日) 15:45:22 - おお
考察はそれも一つですが、他の可能性を無視しているならスペキュレーションにすぎず、スペキュレーション(すなわち事実出ないかも知れない部分)から更に理屈を組み立ててないか気になるところです。なぜKDしてKDしていない細胞で変わらなかったからXが受容体Yの発現に関与してないという考察を排除できるのかという点はちゃんとした結論が出ているのですか?

(無題) 削除/引用
No.5526-3 - 2016/11/06 (日) 14:20:58 - ぺん
おおさん

ありがとうございます!
言葉足らずでした。KD細胞では受容体Yの発現が無処理時でも高くなるだろうと思っていたのに、野生型と変わらずだったので、もしかしたらKDされずに残存するキナーゼXで必要十分では?と解釈していました。そこで、今回特異的キナーゼX阻害剤処理により、受容体Yが増加したので、ああ、残存しているXで受容体Yの発現の負の制御に十分なんだな、と考察しました。

もちろんこの考察は阻害剤が特異的であることが前提となりますが・・・

(無題) 削除/引用
No.5526-2 - 2016/11/06 (日) 13:22:21 - おお
Xのノックダウンをしているにも関わらず、その阻害剤の効果が現れるって言うところはどう説明するのですか?

薬剤濃度の設定の仕方について教えてください。 削除/引用
No.5526-1 - 2016/11/06 (日) 12:06:21 - ぺん
今、あるキナーゼXのノックダウン細胞と、その野生型細胞があります。

野生型の細胞に、そのキナーゼXの阻害剤(20 uM)を作用させると、ある受容体Yの発現が増加することがわかりました。

Xのノックダウン細胞は薬剤無処理では、野生型と変わらず同程度の受容体Yの発現をしていました。そこで同じように阻害剤で処理すると、期待通り、受容体Yの発現が野生型のそれと同程度増加しました。

以上より、Xは受容体Yの発現を負に制御している、と結論づけました。

これで欲しいデータは揃ったのですが、ふと疑問が湧きました。
野生型とノックダウンの細胞間では、キナーゼXの阻害剤のIC50に違いは見られるのでしょうか?もしかしたら、ノックダウンの方がより感受性を持つのではと思うのですが、これ以上の実験はできそうにないので、素朴な疑問を抱えたまま次に移ろうとしています。すっきりしたいので皆様のご意見が聞きたいです。

以前、阻害剤の至適濃度を野生型細胞を使って求めたことがあります。(その結果、20 uM)
40 uMでは全ての細胞が死んでしまいました。また、受容体Yの発現は20 uMで顕著に増加し、10 uMではなんとも言えない差でした。

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