コンパウンドへの包埋の際はどのように冷却されていますでしょうか?
一般に、冷却を迅速に行なったほうが氷晶の形成が抑えられるといわれています。
が、個人的にはこれとは逆の経験をしております。
私のやり方はスクロース置換のあと、コンパウンドになじませて沈めたものを
ドライアイスの上に直接置いて、そのまま全体が凍るまで2,30分程度放置します。
アセトンやイソペンタン、液体窒素などは使用せずに底面からの熱伝導だけで固めていますが、
この方法のほうが空胞ができたりということは起きにくいです。
理屈の上では急速に凍らせるほうが良いのだろうとは思います。
コンパウンドと組織の融点の差か、熱伝導率の差かわかりませんが、
私自身としてはスクロースへの置換が十分行われているならば、
むしろゆっくり凍らせた方が全体が均一に凍結していくのだと考えています。 |
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