この場合で1腹をn=1とする理由は、実験系の検出に関わる問題というよりも、母マウスの影響に偏りがなくすためなのだろうと受け取りました。
どういうことかというと、母マウス#1,#2,#3に解析対象とする性別の胎仔が、例えば1,3,5匹あったとして単純平均すると母マウス毎の平均値に対する寄与率が1/8, 3/8, 5/8といった具合に、全然違うわけです。こうなってしまうと、何を評価しているのか不明瞭になってしまうわけです。
実験じには胎仔1匹ずつについて個別の値を出して、群間の差を評価する場合には母#1,#2,#3の胎子の平均値をデータとしてn=3とすれば、母マウスによる寄与率の違いをなくすことができるわけです。
それで、実験を何回か分けた場合にも同じ考え方ができるはずです。
1回目の平均値と2回目の平均値と3回目の平均値をデータとすれば、例えば1回目の寄与率が2回目の寄与率より大きいとか小さいとかいった問題がありません。
ただし、労力が大きいとか動物の犠牲を少なくないという観点からはあまり好ましくないとも言えます。
こうした諸々を勘案して現実的な対応をし、それをきちんと第三者に説明できるようにしておけばよいのだろうと思います。
ところで、腹内の解析対象胎仔がどの腹にも2匹以上あれば、1腹につきn=2としても腹間の平均値に対する寄与の偏りは生じないと思います。こうすれば1腹でn=1とすることによるサンプルサイズ(n数)の問題をあるていど回避できると思うのですがどうでしょうか。 |
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