大変初歩的な質問で恐縮していますが、相談させていただけますでしょうか。
私は大腸菌BL 21にて27 kDaのうさぎ由来タンパク質を、GST融合タンパク質として発現させたいのですが、そのプラスミド構築のためにpGEX-4T2を利用しました。
発現されるタンパク質はN末端から、
GST-トロンビン認識配列-目的のタンパク質-myc-His6になるかと思います。
予備検討として、OD600 = 0.6のBL 21 in LB培地 2 ml に1 mM IPTGを加え、25℃で4時間誘導を行い、コントロールとして発現させたGST単体と遜色なく、大腸菌が発現する大部分のタンパク質として可溶性画分にGST融合タンパク質が発現していることが確認されました。
続いての操作を今確認しているのですが、グルタチオンビースにトラップされたGST-融合タンパク質を50 mM Tris-HCl, 10 mM reduced glutathione, pH 8.0で溶出し、その後、トロンビン消化を行う予定ですが、ここにきてトロンビンのいい話をあまり聞かないのかなという印象を抱き始めました。
例えば、以下にありますようにGE社がPreScission Protease、Factor Xa、 Thrombinの各プロテアーゼで使いやすさを比較していますが、Thrombinのパフォーマンスは散々(失礼な言い方ですみません。)なようです。
gelifesciences.co.jp/newsletter/life_science_news/pdf/lsn2002-4_gstrap-detail.pdf#search='GST+thrombin+消化'
ここのbiotechnical forumの過去のトピックを探しても、Thrombinにはいい記憶がない、との書き込みを一つだけですが確認できました。皆様の印象はいかがでしょうか?トロンビンの至適温度が22℃であり、4°Cでは顕著に切断効率は低下とあるので、私自身、実験を始める前に最後の最後まで実験手法を確認すべきだったと猛省しています。
まだ消化を試みたわけではありませんが、もし非特異的な切断や、切断効率に問題があれば、GST融合タンパク質としてまずは実験に用いれないかを考えてみようと思っています。
皆様にお聞きしたいのは、トロンビン認識配列を持つGST融合タンパク質の、GST切断についての印象になります。特に、非特異的切断(これは私のタンパク質にも依るかと思いますが)、時間、温度、on colommか還元型グルタチオンで溶出後に行うかでの効率等の印象をお聞かせいただけるととても参考になります。
因みに、以下を参照し、Thrombin切断バッファーはPBSを用いる予定でいます。gelifesciences.co.jp/technologies/affinity/pdf/gst_batch.pdf#search='GST+精製'
稚拙な内容で大変恐縮しておりますが、よろしくお願い致します。 |
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