貴重なアドバイス感謝いたします。
多変量解析の必要性を改めて感じました。これまで多変量解析を行ったことがなかったため、その後テキストやネットを参照して検討を行いました。
多変量解析を行った結果、いくつか疑問が出てきました。
今回、Q癌(stage1,2)とQ癌(stage3,4)の鑑別に有効なマーカーを検索しようと、CRPやLDHなど、一般生化学項目に加え、CEAなどの腫瘍マーカー計10個の比較検討を行いました。
最初に単変量解析を行い10のうち5のマーカー(A,B,C,D,Eとします)に有意差を認めました。その後、有意であった5のマーカーを用いてROC解析によるAUCの比較、及び、多変量解析を行いました。
各AUCはA=0.84,B=0.71,C=0.65,D=0.60,E=0.55であり、鑑別に有用な項目順はA>B>C>D>Eでした。0.70以上であったA及びBがmoderate accuracyで鑑別に有用である可能性があると思われました。また、多変量解析ではAとCに有意差を認めましたが、B,D,Eには有意差を認めませんでした。
この結果として、Aはstage1,2とstage3,4間で差があり、AUCの値から診断に有効であろうと思われます。しかし、BとCの解釈がよくわかりません。
Bについてはそもそも多変量解析で有意差なしとなったため、AUCは0.71とまずまずの値を示しているが診断の鑑別には有効ではない。一方、Cは多変量解析で有意差を認めたため、対象間では有意に差を認めるが、鑑別の有用性はそれほどでもない?このような解釈でいいのでしょうか? |
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