賛否両論だと思いますけど、基本的に卒後すぐや基礎研修直後の医師の場合、学振に通るだけの業績がないからあえて挑戦しないだけ(?)も多いと言う事は言っときます。実際、基礎をしっかりやってるラボだと医師免許をもってても学振で生計立ててる医者はいますよ。
質問の方はまだ学部生なので何とも言えませんが、金が多い少ないというよりも、将来研究者としてあるいは臨床医として一人前になろうとすると、バイトと言えど中途半端にやるのは宜しくないとする教員は特に基礎でも臨床でも一緒だと思います。たとえ旧帝大くらすの臨床系の研究コースでも、泊付けとか名ばかりの人もいるし、基礎実験を全くやった事ない先生が平気で沢山いるのも微妙な問題です。MD-phDコース自体は海外ではエリートコースだし、良いと思いますが、臨床だって数年やった程度でやれる事なんて限られてるし、バイト先だってたかが知れてますからね。(そもそも数年の経験だけの責任あり過ぎなバイトって嫌でしょ)まあ、気分転換とか感覚を…という人も当然いますが、学位をとるせいぜい4-5年の間に本気で良いジャーナルに論文を通そうと思うならば、やっぱり研究に専念できる学振をとるという選択は悪いとも思えませんね。その後臨床にやっぱりいこう、というならそのあとそれに集中すればよいのです。
仮に、将来キャリアとして米国留学しようとすれば(当然お客様的な自費留学ではなくて)、数年間は医療行為はまずできないわけですし、海外学振や財団系のグラントをとるのもしっかり研究は研究でやってた人の方がとりやすいのは事実です。要するに、医師免許があれば金はあとからでも最悪どうにでもなる、と覚悟を決めて独り身なら当面生活できるだけの学振をとる方が良い、と考える人もいますという事。
実際は、個人の生活環境とか家庭とかキャリアプランなどにも関わってくるのでどっちが良い悪いということでもないでしょうが、基礎系の研究者が必死に学部4年から研究してる中で、MDがいきなり未経験で来て週1-2のバイトしながら研究して、いきなり良い成果が出る訳でもないかな、というとことは事実です。仕事のメリハリ云々は単に個人の問題ですしね。
個人的には、書類を書くのが単に面倒なだけなら、別にうかってから辞めるのは自由なので科研費申請の練習もかねて自分が研究者としてどのように他人に評価されるのかを早い頃から意識して知何事も挑戦するのは悪い事でもないかなと思います。
最後に、雇用関係にない=年金、保険、失業保険等の学振の労働法がらみの縛りを回避するための単なる学振の言い訳ですから気にする必要はないです。国がやってるんだから税金とるのもどうなのってきはしますが。そういう意味では、医師なら武田奨学金とか財団系の付与型も一部ありますし、そういうのは税金かからないのにね。まあ、いずれにせよ研究やっててもらえるだけありがたいですが。 |
|