つたない質問文の中、in situ様、直輝様、TS様、迅速なご回答ありがとうございました。大変勉強になりました。
in situ様
A1-A6は同じ懸濁液から分注したものですので、startの細胞数は同じ「はず」です。ただし、control群とsample群はそれぞれコールターカウンターで計測したのち希釈してそろえてA1-6、A7-12に入れているので、基本的にそろっているはずなのですが、カウンターの誤差や生着率の違いなどから多少ずれてしまう可能性があります。
>この場合、B1〜B3の平均値をBとし、その値でB1〜B3、C1〜C3を割ったものを相対的な増殖性として評価するとよいと思います。
>Bは仮想的な1日目の(統計的な意味での)真の細胞数と考えられます。
はじめこのやり方を私も試みましたが、これでいいのかどうかが不安でした。直輝様のご指摘にもありますが、割り算は誤差を拡大させうるのが、Bで割ることで、B1~3のばらつきに目をつぶることになるので誤差の拡大がなくなる=逆に言えば誤差を過小評価してしまう可能性があるのではないかと心配でした。ただし、Bを「真の細胞数」と仮想するのは、多くの論文でスタートは揃っていると前提としていることとおおむね同義とも考えられるので、その多くの論文とデータの信頼性は同程度なのかもしれませんね。
直輝様
>同じウェルを再カウントできないならば、増殖率を測定するのが、細胞数を測定するのに比べてメリットがあると思えないな。
ご指摘のとおりかもしれませんが、スタートが(特にcontrol群とsample群で)揃っているか不明である時点で細胞数だけの比較が危険かなと思い、スタートをそろえる手段の一つとしてday1の数で割るというのが妥当かどうかということをお聞きしたかった次第です。
In cell analyzerは予算的に・・・。
TS様
非破壊的にカウントすることの「難」については個人的に、@手持ちの顕微鏡では完全に同じ場所を再カウントするのは難しそう(技術的)、A細胞株によっては増殖して塊をつくるにつれて、細胞の境界が顕微鏡で見えにくくなり、その一つ一つの塊に何個の細胞がいるのか判定しにくい(技術的+細胞の性質的)、と考えました。ただ、ご指摘のように精度を上げる努力は必要なのかもしれません。 |
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