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mRNAとタンパクの発現 トピック削除
No.5321-TOPIC - 2016/08/09 (火) 15:08:12 - IF
血管内皮細胞をタンパクXで刺激した時の,炎症性サイトカインAのmRNA発現と培養上清中のサイトカインA濃度を測定しています.mRNA発現は定量PCRで評価していますが,非刺激の血管内皮細胞における炎症性サイトカインAのmRNA発現に対する相対定量で評価しています.

タンパクXで刺激すると,その濃度依存性(0,1,10,50 ug/ml)に炎症性サイトカインAのmRNA発現は増加しました(1, 2, 8, 20 Fold).一方,培養上清中の炎症性サイトカインA濃度は,ELISAの測定感度ギリギリのところで,かろうじて測定できるレベルでしかありません.mRNAが数倍〜数十倍に発現しても,この実験ではタンパク発現までには影響しなかったようです.

上記をふまえ,下記を結果として論文に書こうと思います.

1.タンパクXは濃度依存性に炎症性サイトカインAのmRNA発現を誘導する.
2.この検討では培養上清中の炎症性サイトカインA濃度はELISAキットではほとんど検出できなかった.

この様な場合,炎症性サイトカインAの結果もグラフとして論文に乗せたほうが良いでしょうか?タンパクX濃度依存的にサイトカインAのmRNAの発現が誘導された図表だけでも良いのでしょうか?

ご意見を頂ければ幸いです.
 
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(無題) 削除/引用
No.5321-6 - 2016/08/10 (水) 12:54:53 - IF
みなさま,ご助言ありがとうございます.

転写レベル,翻訳レベルでの制御についても考察してみます.

(無題) 削除/引用
No.5321-5 - 2016/08/10 (水) 12:23:25 - あsdfghjkl;:」
1.転写レベルでは変化しているが、なんらかの制御機構により当該蛋白質レベルの増加に至っていない。

2.合成された当該蛋白質の多くが細胞内に留まり、培地中に分泌されていない。

3.実際には培地中にそれなりの量があるのだが、他の蛋白質と複合体を形成していて、それによりエピトープ部分がマスクされて、それでELISAの検出から漏れていて、見かけ上, negativeなデータになっている。(実際、ELISAとwesternの不一致からそういうことが判明したりする)

4. 使ってるELISAのkitが残念なロットの可能性。

1,2は細胞のライゼートのウェスタンすれば分かる。1のケースはときどきそういうのはある。2のケースならば、ER stress関連蛋白質の変動をみるとおもしろい。
3は(サイトカインは微量なので)培地を濃縮してwesternすればわかる。

その結果しだいで、この分子の隠れた特徴が見えてくるし、次にやるべき実験もデザインできる。

4はメーカーに相談してみる。

(無題) 削除/引用
No.5321-4 - 2016/08/10 (水) 12:07:42 - asan
mRNAが上がっててタンパクが上がってないというならば、タンパクが上がってなければ機能に影響はないのでそのAの作用によるその後の結果を結論づけるのはそれだけの結果からは難しいとしか言えないだろうと思います。

ただし、ELISAの検出自体が上手く行ってない可能性を疑うなら別の方法で変化してるかどうかを検証すべきだと思います。

乗せるか乗せないかというのはどういう意図なのか分かりませんが、タンパクを見なかった事にしたとしても、リバイスで「タンパク変化を示せ」と言われたらどうするのか、という問題があるので論文の結果に大きく影響するなら考え直すでしょう。複数の炎症性サイトカインのうちの一つとかその程度の話ならば、別のタンパクのELSAをやってみるとかまあその実験の位置づけにもよるとおもいますので何とも言えませんね。

一つだけ言えるのは, mRNAで動いててもタンパクが動いてませんと言われたらさすがに「じゃあどうなの」って言われるのは当たり前だと言う事。それを色々な理由でなかった事にするとか、あるいは検出の問題とかプロセシングの影響でvivoの結果を反映してないと結論づけるのは解釈の問題ですし、それで納得するかどうかは何とも言えないかな、と思いますが、真実だと考えるならば臭いものに蓋をすると後で色々突っ込まれたときに後悔する可能性は高いです。

(無題) 削除/引用
No.5321-3 - 2016/08/10 (水) 09:18:13 - ANO
細胞ライセートに対するWB、は最低限、必要でしょうね

Xに対する受容体を本当にその細胞が発現しているかどうかも、新規の話なら求められるでしょうね

(無題) 削除/引用
No.5321-2 - 2016/08/09 (火) 16:42:07 - おお
研究全体としてなにを目指しているかによると思うので、今一度あなたの参加している研究プロジェクトや研究のAimなど確認してご自身で判断されるか、上司(にあたる人)などに相談してみてください。

mRNAとタンパクの発現 削除/引用
No.5321-1 - 2016/08/09 (火) 15:08:12 - IF
血管内皮細胞をタンパクXで刺激した時の,炎症性サイトカインAのmRNA発現と培養上清中のサイトカインA濃度を測定しています.mRNA発現は定量PCRで評価していますが,非刺激の血管内皮細胞における炎症性サイトカインAのmRNA発現に対する相対定量で評価しています.

タンパクXで刺激すると,その濃度依存性(0,1,10,50 ug/ml)に炎症性サイトカインAのmRNA発現は増加しました(1, 2, 8, 20 Fold).一方,培養上清中の炎症性サイトカインA濃度は,ELISAの測定感度ギリギリのところで,かろうじて測定できるレベルでしかありません.mRNAが数倍〜数十倍に発現しても,この実験ではタンパク発現までには影響しなかったようです.

上記をふまえ,下記を結果として論文に書こうと思います.

1.タンパクXは濃度依存性に炎症性サイトカインAのmRNA発現を誘導する.
2.この検討では培養上清中の炎症性サイトカインA濃度はELISAキットではほとんど検出できなかった.

この様な場合,炎症性サイトカインAの結果もグラフとして論文に乗せたほうが良いでしょうか?タンパクX濃度依存的にサイトカインAのmRNAの発現が誘導された図表だけでも良いのでしょうか?

ご意見を頂ければ幸いです.

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