血管内皮細胞をタンパクXで刺激した時の,炎症性サイトカインAのmRNA発現と培養上清中のサイトカインA濃度を測定しています.mRNA発現は定量PCRで評価していますが,非刺激の血管内皮細胞における炎症性サイトカインAのmRNA発現に対する相対定量で評価しています.
タンパクXで刺激すると,その濃度依存性(0,1,10,50 ug/ml)に炎症性サイトカインAのmRNA発現は増加しました(1, 2, 8, 20 Fold).一方,培養上清中の炎症性サイトカインA濃度は,ELISAの測定感度ギリギリのところで,かろうじて測定できるレベルでしかありません.mRNAが数倍〜数十倍に発現しても,この実験ではタンパク発現までには影響しなかったようです.
上記をふまえ,下記を結果として論文に書こうと思います.
1.タンパクXは濃度依存性に炎症性サイトカインAのmRNA発現を誘導する.
2.この検討では培養上清中の炎症性サイトカインA濃度はELISAキットではほとんど検出できなかった.
この様な場合,炎症性サイトカインAの結果もグラフとして論文に乗せたほうが良いでしょうか?タンパクX濃度依存的にサイトカインAのmRNAの発現が誘導された図表だけでも良いのでしょうか?
ご意見を頂ければ幸いです. |
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