膵臓からtotal RNAの抽出法について質問です。
現在マウス膵臓を単離し、定量PCRによりある遺伝子の発現解析を行っています。しかし、肝心の膵臓のtotal RNAがdegradationしてしまい確かな定量を行えておりません。いくつかのkit、protocolで検討しましたが、何れもdegradationが起こってしまいます。恐らく、解剖テクニックに問題があるのではと考えておりますが、未だ原因を突き止められておりません。そこで研究経験の豊富な皆様にご教授賜りたいと思い、投稿させて頂きました。
以下に実験方法、kitについて詳細を記します。
kit:Sigma mammalian RNA miniprep kit
方法:3~5ヶ月齢マウスを頸椎脱臼し、腹腔を開き膵臓を摘出。kitに含まれているLysis sol'n(guanidine含有) 500μlと2ME 10μlを混合したMix sol'nに膵臓を入れ、バイオマッシャーを用いてhomogenize(on ice)。その後kitのprotocolに沿ってRNAを抽出。degradation checkは、glyoxalationからアガロースゲルによる泳動により検出しています。
上記以外に、kitにISOGEN U、PARIS kitを用いた抽出においても同様にdegradationを起こしてしまいます。また、抽出後に液体窒素により凍結、直ちにLysisに溶かしてもdegradationしてしまいます。
Sigma kitを用いて肝臓よりtotal RNAを抽出したところ、こちらはdegradationしておりませんでした。幾つかの他臓器でもdegradationは起きておりません。
ご意見頂けますと幸いでございます。 |
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