大変恐縮なのですが、解決できそうなので、どのように克服したかシェアさせていただきます。
まず、一番初めに問題として、 目的のタンパク質をIPしたのち、そのタンパク質の糖鎖修飾を見たいが、そもそも IPできない。どうしよう?です。
そこで過去スレッドにあった、まずSDSでタンパク質を変性させたのち、その後RIPA bufferで希釈し、そこへIPに使用する抗体を加えるというものを試してみました。
まずその条件検討として、以下のことがわかりました。
・かなりの高濃度SDS存在下(終濃度10%でも)であってもGoat IgGはProtein G beadsに結合できる
・終濃度1.67%, 0.56%または0% SDS存在下で95度、3分煮沸してタンパク質を変性後、RIPA bufferで10倍に希釈して、その後IP用の抗体を投入して2時間、4度でローテーション後、 Protein G beadsをさらに加え入れ一晩4度でローテーション後、PBS-Tでbeadsを数回洗浄後、非還元SDS-PAGEを行うと、0% SDSでは目的のbandは見えず、SDS存在下では目的のbandが検出された。またこの時control IgGでは何もbandは見えなかった。
以上がこれまでのプログレスになります。結論として、SDSで変性させればIPができるようになるということでした。本当にありがとうございました!!
これから本番に移れますが、その前にもう少し条件検討してもいいのかなと思っています。
というのも、SDSで変性してしまえば、混在するproteaseも変性されるでしょうから、わざわざ、4度で一晩抗体とProtein Gでローテーションする必要もないかもしれないなと思っています。
これを室温でやっても一般的に問題となりませんでしょうか? |
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