sin様
そこそこDNAワークの経験はあるのですが、私はstar活性に悩まされたことは一度もないので、このHigh Fidelity酵素の必要性は全く感じていません。余計なもの作りやがって、とか悪態ついています。しかし、別のHF酵素で問題が出たことが無いというのは大変参考になる情報です。なにせ大学のコアは全てHF酵素に入れ替わってしまっていたので。ありがとうございます。
安価様
私も「HindIIIのサイトがライゲーション前後で保存されているということ」まで品質保証してもらいたいと思います。一つの可能性ですが、HindIII-HFが認識配列を切断後、突出末端を削り取って平滑末端にしてしまい、それでHindIII-HFのみのシングルカットの場合はライゲーションがうまくいってコロニーが出たということもありえます(あまり考えにくいことですが)。コロニーつついてミニプレップし、Vector DNAを再度HindIII-HFで切って確認すればわかることなので、次回別件でコロニーをつつくときにやってみたいと思います。
「ベクターマルチマーの形態によっては形質転換されたコロニーが出てこないので、コロニーのでかたなどはサイエンスとして強い証拠にはなりません。」というのには、申し訳ないのですが賛同しかねます。HindIII-HFではコロニーが出ず、HindIIIではコロニーがでるというくっきりした現象の違いがあるのであれば、サイエンスとしてきちんと追求すべき問題と思うからです。上の「(シングルカットの場合で)HindIIIサイトの保存がライゲーションの前後で保存されている」ことが確認できれば、このような現象(HindIII-HFを含むdouble digestionでライゲーションがうまくいかない)が起こったが原因を追及してほしい、という形でカンパニーに報告しようと思っています。すぐに原因が突き止められるとは思っていませんが、サイエンスの問題として大事なことと思います。時間の無駄とかそういう問題ではありません。そもそも時間の問題で言えば、安価様おっしゃるとおりHFでないHindIIIを注文すれば良いだけの話ですしね。サイトが保存されていなかったら、クレームを入れる形のメールを出すことになります。 |
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